岡田・吉岡は順位を上げ総合6位に。プリンセスソフィア杯最終日

2022.04.10

　4月9日、スペインで開催されたプリンセスソフィア杯最終日は、全10種目のメダルレースがおこなわれました。470級に出場した岡田奎樹／吉岡美帆はメダルレースで2位フィニッシュ。8位から6位へ順位を上げて大会を終えました。（BHM編集部）

スペイン・マヨルカ島で開催されたプリンセスソフィア杯最終日。岡田／吉岡は上位10艇のメダルレースへ進出し総合6位へ順位を上げました

　470級のメダルレースは、ILCA7、ILCA6に続いて13時過ぎに始まりました。好スタートを切った岡田／吉岡は左展開でレースを進めます。スペイン、フランスに続いて上マークを３位回航。ここから得意のダウンウインドで角度を取ってグイグイ追い抜き、風下マークをトップで回航します。

　２度目のアップウインドでスペインと争うなか、上マークアプローチで逆海面の風をつかんだイスラエルに先行を許します。岡田／吉岡は２位を守ってフィニッシュしました。

「わたしたちは８位だったので、思い切って１位を取る攻めたレースをしようと決めていました。ダウンウインドで追い抜いたことは自信につながりました。でも、要所要所でミスがあったので動作も含めてもっと詰めていきたい。これまで日本でしかレース経験がなく、久しぶりに国際大会に出場して貴重なレースができました。今回は強風シリーズで男子クルーは力強く瞬発力があり、動作も速い。わたしはそこを目指して鍛えなければいけないと感じています」（吉岡美帆）

「フリートレースでは攻めきれていないな、というもどかしさがありました。そこをふっきろうとメダルレースは「気合い」を全面に出して挑みました。なんとなく自分が大人っぽいレースをしようとしていることに疑問を感じて、もっと感情的になって「ガッツ」を出して行こう、と。勝負に対しては感情的になっていいと思っています。今回、海外勢を見て感じたのは「あまり変わっていないな」ということ。東京五輪から道具に関して言えば何も変わらず、男女ミックスになってそれを試しているという印象を受けました。強風で速かったのは技術ではなく単に男子クルーの体重が重いから前に出れている。他国選手の走り、セールカーブや技術を見ていてもだいぶレベルが落ちているようです。ぼくたちもまだまだレースの考え方にズレがある。そういう部分を次の大会までに練習していきたい」（岡田奎樹）

　岡田／吉岡は、この後フランスに渡り4月25日から始まるフランス・オリンピックウィークに出場します。

頭ひとつ先にベストスタートを決めた岡田／吉岡。アグレッシブな戦いを見せてくれました

東京五輪日本代表同士がコンビを組んだ岡田奎樹／吉岡美帆。初の国際大会は6位でしたが多くの課題が見つかる大会となりました。また、岡田選手は「昨年12月から使用しているセールを使いこなせてない」とも。いま使用しているセールは金メダリスト、マット・ベルチャー（AUS）が東京五輪で使用していたモデルです

パルマ大聖堂でおこなわれた表彰セレモニー。壇上には各種目の金メダリストが並んで撮影しました。今大会ではフランス、イギリスが6個のメダル、イタリア4個、スペイン2個という成績でした

第51回プリンセスソフィア杯最終日ハイライト映像

◎第51回プリンセスソフィア杯最終成績
470級 66艇出場
1 ESP Jordi XAMMAR / Nora BRUGMAN 28p
2 ITA Giacomo FERRARI / Bianca CARUSO 45p
3 FRA Kevin PEPONNET / Aloise RETORNAZ 50p
6 岡田奎樹／吉岡美帆 76p
12 高山大智／盛田冬華 99p

ILCA6級 89艇出場
1 CAN Sarah DOUGLAS 28p
2 GBR Hannah SNELLGROVE 59p
3 GRE Vasileia KARACHALIOU 62p
50 冨部柚三子

ILCA7級 165艇出場
1 GBR Michael BECKETT 51p
2 AUS Matt WEARN 57p
3 GER Philipp BUHL 68p
61 瀬川和正

男子iQFOiL級 101艇出場
1 GBR Andrew BROWN 37p
2 ITA Nicolò RENNA 56p
3 NED Luuc VAN OPZEELAND 42p
49 池田健星 ※ゴールドフリート
56 富澤慎
62 倉持大也
70 穴見知典

女子iQFOiL級 74艇出場
1 FRA Hélène NOESMOEN 58p
2 ESP Pilar LAMADRID TRUEBA 80.1p
3 POL Maja DZIARNOWSKA 131p
41 須長由季
45 新嶋莉奈
60 渡辺純菜
63 山辺美希

ナクラ17級 38艇出場
1 ITA Ruggero TITA / Caterina BANTI 16p
2 FIN Sinem KURTBAY / Akseli KESKINEN 52p
3 GBR John GIMSON / Anna BURNET 56p
20 飯束潮吹／西田カピーリア桜良

49級 76艇出場
1 FRA Erwan FISCHER / Clément PEQUIN 50p
2 USA Ian BARROWS / Hans HENKEN 53p
3 POL Mikołaj STANIUL / Jakub SZTORCH 74p
54 古谷信玄／高柳彬

49erFX級 59艇出場
1 NED Odile VAN AANHOLT / Annette DUETZ 51 p
2 BRA Martine SOFFIATTI GRAEL / Kahena KUNZE 61p
3 ITA Jana GERMANI / Giorgia BERTUZZI 69p
28 山崎アンナ／髙野芹奈
30 田中美紗樹／永松瀬羅

男子フォーミュラカイト級参加76艇
1 FRA Theo DE RAMECOURT 13p
2 FRA Benoit GOMEZ 20p
3 GBR Connor BAINBRIDGE 32p
※日本不参加

女子フォーミュラカイト級参加38艇
1 USA Daniela MOROZ 31p
2 FRA Lauriane NOLOT 23p
3 GBR Ellie ALDRIDGE 37p
※日本不参加