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連日強風のパルマ・デ・マヨルカ。プリンセスソフィア杯2日目

 4月5日、スペイン・マヨルカ島で開催されている「第51回プリンセスソフィア杯」2日目の成績です。初日に続き25ノット前後の強風となり、沈艇、トラブル艇が続出する1日になりました。(BHM編集部)

プリンセスソフィア杯は2022年のワールドカップ大会です。今年のW杯は本大会の他、6月オランダ・アリアンツレガッタ、マルセイユ(日程未発表)が予定されています。東京五輪までのW杯とは様相が大きく異なり、地元スポンサーを大切にして、VIPラウンジ等を排除したり無駄を省いたレース中心のW杯です

 本日よりフォーミュラカイト、49er、FX、ナクラ17がはじまり、全8海面をフル回転させてレースがおこなわれました。また、iQFOiLは13マイルのマラソンコースでおこなわれ、早朝(午前9時過ぎ)にレースが開始しました。

 国内では実施されにくい強風サバイバルレースのため日本勢はむずかしい戦いを強いられています。

 当然ながら沈艇が相次ぎ、いかに沈をしないで走らせるかが重要です。しかし、各種目のトップグループは強風が得意なことも理由ですが、ラフな海面を軽々と走りきり後続に大きく差を広げていたのが印象的でした。

 大会2日目が終わり、iQFOiL男女、ILCA男女、470の予選は終了。470の髙山/盛田、岡田/吉岡、iQFOiL男子の池田健星がゴールドフリート進出を決めました(iQFOiL女子はフリート分けなし)。

76艇が出場する49er級は3グループに分かれておこなわれます。もっとも沖の海面は強風に加えて波も悪く2レースでハーバーバック。終わりかと思いきや夕方に再出艇して17時30分過ぎにスタートしました。日本では考えにくいことですが日没(20時ごろ)が遅いためにできることです

◎第51回プリンセスソフィア杯 2日目 暫定成績
470級 66艇出場 4R終了時
13 高山大智/盛田冬華 17p
17 岡田奎樹/吉岡美帆 20p

ILCA6級 89艇出場 4R終了時
56 冨部柚三子 78p

ILCA7級 165艇出場 4R終了時
64 瀬川和正 55p

男子iQFOiL級 101艇出場 7R終了時
47 池田健星 127p
59 富澤 慎 147.5p
63 倉持大也 180.5p
71 穴見知典 202.5p

女子iQFOiL級 74艇出場 7R終了時
44 新嶋莉奈 245p
47 須長由季 254p
56 渡辺純菜 309p
63 山辺美希 380p

ナクラ17級 38艇出場 3R終了時
21 飯束潮吹/西田カピーリア桜良 39p

49級 76艇出場 3R終了時
59 古谷信玄/高柳 彬 41p

49erFX級 59艇出場 3R終了時
23 田中美紗樹/永松瀬羅 19p
27 山崎アンナ/髙野芹奈 21p

田中美紗樹/永松瀬羅ははじめての海外遠征です。初日23位につけました
東京五輪FX級日本代表の山崎アンナ/髙野芹奈はスポンサーを探しながら活動を開始。資金はありませんが「動き出さなければ始まらない」と欧州で中古艇を購入して出場しています
日本選手は出場していませんがパリ五輪から採用されたフォーミュラカイトもおこなわれています。男子76艇、女子38艇が参加しています
新コンビでは初海外遠征となる49er級の古谷信玄/高柳 彬。レース中の沈、DNFなど国際大会の手痛い洗礼を受けました
第4レースでトップフィニッシュを果たした髙山大智/盛田冬華。総合13位へアップしました
強烈な波しぶきを立てて滑走するナクラ17級の飯束潮吹/西田カピーリア桜良(おうら)。クルーの西田は関西大に通う大学生で、海外遠征中はオンラインで授業を受ています
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