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連載第21回 空飛ぶ日記「今年の目標はマイペース。ダラダラ乗ることにします」

 わが町にも春がやってきました。空を飛びはじめて3度目の春。中学、高校生なら最上級生になる年です。はたして、編集長のセーリングスキルは上達したのか、はなはだ疑問ではありますが、だれに何を言われようともマイペースで続けています。(BHM編集部)

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葉山港ではおなじみのモス爺・タチバナ先輩とハーバーに土日登場の小林くん。楽しそうにしているものだから、つられて編集長も飛んできました。その後、伊藝くんも飛びに来たよ。photo by Junichi Hirai

 さて、うららかな春の日曜日。毎週日曜はジュニアヨットクラブのお父さんとして海に出ている編集長ですが、その日は船(OP)を整備する1日となり、早朝から子どもたちとあれこれ作業していました。

 しかし、子どもたちはすぐ飽きてしまい、さん橋下に隠れている魚探しに夢中になっています。まあ、仕方ありません。子どもですから。しかたなしに、作業を早々に終わらせると…。まだお昼前ではありませんか。

 おっと、思わぬチャンス到来。風は北から南に変わる傾向で、ちょうど小休止しています。ロッカールームからウエットスーツを取り出し、さっそく艤装に取り掛かりました。

 モスに乗るのはひさびさです。この冬は、一生懸命練習します宣言をしておきながら、あんまり海に出られませんでした。ごめんなさい。それでもモス熱がさめたわけではありません。

 ひさびさのフォイリングは、南風10ノット前後の最高のコンディションで、高揚感とともに吹き出すアドレナリンを満喫できました。

 2時間ほど飛んで帰着すると、カラダはボロ雑巾のようにクッタクタです。陸にあがり、シャワーを浴びて、コーヒーを飲みながら、モス仲間と話をしつつセールを乾かしている時間が、なんとも贅沢に感じます。

 フォイルジャイブは、あいかわらず成功していませんが、最近は「できたら良いけど、できなくてもいいんじゃないか」と思っています。ジャイブにこだわらなくても、気分よくフォイリングできれば、それで良いではないか、と。もちろん、ジャイブは挑戦していますが。

 今年のテーマは、マイペースです(いま決めた)。自分が好きなように、なるべく負担をかけないで、仕事と家庭と自分のセーリングとのバランスを保てたら良いなと思います。よし、今年はチカラを抜いてダラダラ乗ろうっと!

【ジャパン・フォイリングニュース】
 2年程前から日本のみならず世界のモスシーンでは、バウスプリットの取り付けが流行しています。バウスプリットはより遠方にワンド(センサー)を装備できるので、数十センチ先の海面を関知でき、特に波のある海面で安定してフォイリングできる効果があります。編集長はフォイリングジャイブができたら取り付けようと思っていましたが、その呪縛から逃れたので〈バルクヘッド号〉にも取り付けようかな、と思案中です。
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バウ先からのびている「触覚」がバウスプリット。そりゃ長いほうがいいよなぁ。photo by Junichi Hirai

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「突然だけど、お父さんは海に出ることになったからゴメンネ」とジュニアヨットでハーバーに連れて来た子供をすっぽかしたので、夕方遊びに付き合いました。日暮れまで遊んでクタクタです。photo by Junichi Hirai

連載 バルクヘッドマガジン編集長の空飛ぶ日記
第1回「編集長の空飛ぶ日記、はじまります」
第2回「神様ありがとう、編集長は空を飛んだよ」
第3回「海に出たいのに出られない」
第4回「ものすごいスピードでドカーンと飛ばされる」
第5回「肩の靭帯が切れて凹む」
第6回「編集長、沼から地獄に流される」
第7回「海外のモス野郎にパーツを奪われる」
第8回「ペットボトルがつかめない」
第9回「飛べばハッピー。フォイリング幸福論」
第10回「スターボードタックで飛び続けたら江の島に着いた」
第11回「モスに乗り始めて1年が経ちました」
第12回「ジュニアヨットからヒントを得た、かもしれない」
第13回「ノーズダイブを繰り返した後、天国への扉をノックする」
第14回「この風、飛べるの? 飛べないの?」
第15回「ネイサンのポートアプローチに漢気をみた」
第16回「海でひとり遭難したらマジどうする?」
第17回「コロッケを食べ、ジャイブ成功を祈願する」
第18回「考えるな、感じろ!フォイリング試乗会やったよ」
第19回「セーリング前にスイミング。冬の修行がはじまりました」
第20回「完治したはずのエクステンションがまたしても骨折」

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