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連載第12回 空飛ぶ日記「ジュニアヨットからヒントを得た、かもしれない」

 押忍、みなさん勇気を出してジャイブしてますか? 編集長の目標「フォイリングジャイブ」は、いまだ成功せず。毎日、何十回も脳内シミュレーションして海で実践するのですが、ドッカン、ドッカン派手に転んでしまいます。うーん、なんでうまくいかないんだろう? セーリングビギナーの気持ちが、よーく分かります。みんな、ジャイブで失敗してもくじけんな!(BHM編集部)

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ジャイブひとつで1年以上も楽しめる。なんてコスパに優れた乗り物でしょうか。出艇、着艇も相変わらず上手になりません。photo by Junichi Hirai

 まだまだ寒い季節ではありますが、編集長はここぞとばかりに海に出ています。プライベートで海にいる頻度は、週に2、3回でしょうか。実は、編集長の娘であるところの編集部員1号(小学3年)が、ジュニアヨットをはじました。そのため、モスとは別に、毎週日曜日はできる限り子どもと一緒に海に出て「OPお父さん」をやっている次第です。

 これが、まあ、とにかく大変です。子どもにセーリングを教えることが、これほど大変だとは思いませんでした。長年ジュニアを指導してくださっている方々には、本当に頭が下がります。なにが大変って……、考えるだけで頭がぐちゃぐちゃになります。

 セーリングをはじめたばかりの子どもは、言うことをまったく聞きません。海にいても「もう帰る!」と言って勝手にハーバーへ戻っちゃったりします。ブームに頭をぶつけては絶叫(ブームが頭を狙って襲ってくると思っている)、風があがれば大絶叫、朝起きるのつらい、手が冷たい、寒い、艤装するの面倒くさい、メインシート引くの重い、練習あきた、お腹すいた、大人の言ってること分かんない…。

 ふー、悩みは尽きません。ポケットにお菓子を隠してこっそり食べている子もいます。まさに無法地帯。はた目からは「子供は元気があっていいよね」なんて言われますが、現場はカオスなわけです。全国のお父さん、お母さん、めげずにがんばりましょう。もう少ししたら、あたたかくなるし。

 で、編集長は、ジュニアセーリングの現場で子どもたちにジャイブのやり方を教えているわけです。「風見をよく見よう。テルテールを見よう。ジャイブする時はメインシートを引いてブームを返すんだよ。ティラーは大きく動かさない。反対に移動したらバランスをとるんだよ」なんて。

 言葉で言われても、そうカンタンにできるものではありません。ジャイブなのにタックの動作(ティラーを押してしまう)をしてしまったり、メインシートを手で返さないので、ジャイブして切り上がって沈したり。あれれ、これって編集長も同じようなことやってんぞ…。

 子どもたちのセーリングを見ていて、いかに編集長が頭で分かっていてもカラダと連動していないのがよく分かりました。でもね、できないものはできないんです。これは、失敗を恐れず練習するしか解決方法はありません。

 編集長の隣のバースのモス乗り、ナカジマ先輩が言っていました。「そうカンタンにできるものではないですよ。ぼくはジャイブできるまで3年掛かりましたから」って。ステップ・バイ・ステップ。みなさん、一歩ずつコツコツ成長しようではありませんか。編集長はその言葉を胸に、きょうもトレーニングしてきます。

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ジュニアセーリングの世界で使われている超便利ウエアをご存知ですか? 岩場の釣りで使われるウエーダーは、コケでつるつるしたスロープで役立ちます。通販で買うとけっこう安い。photo by Junichi Hirai

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裏面生地がフエルト地になっているタイプがおすすめです。滑るスロープでもがっしりグリップしてくれます。photo by Junichi Hirai

連載 バルクヘッドマガジン編集長の空飛ぶ日記
第1回「編集長の空飛ぶ日記、はじまります」
第2回「神様ありがとう、編集長は空を飛んだよ」
第3回「海に出たいのに出られない」
第4回「ものすごいスピードでドカーンと飛ばされる」
第5回「肩の靭帯が切れて凹む」
第6回「編集長、沼から地獄に流される」
第7回「海外のモス野郎にパーツを奪われる」
第8回「ペットボトルがつかめない」
第9回「飛べばハッピー。フォイリング幸福論」
第10回「スターボードタックで飛び続けたら江の島に着いた」
第11回「モスに乗り始めて1年が経ちました」

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