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連載第9回 空飛ぶ日記「飛べばハッピー。フォイリング幸福論」

 みなさん、元気にジャイブしてますか? 海に出ている頻度は五輪選手にも負けない編集長ですが、最後にモスったのは遠い記憶。遠征続きではありますが、たとえ世界のどこの海に出てようと、脳内フォイリングは欠かしません。この連載を忘れていたわけではありませんよ?(BHM編集部)

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夏の思い出は個人的興味で現地へ行ったガルダ湖フォイリングウィーク。艤装ばかり携帯に撮りためていました(いまシーティングに興味があるので、そればっかりなのです)。photo by Junichi Hirai

 今週はひさびさに葉山でコソ練していました。どんなに下手であろうとも、程よい風が吹き、1度だけ数秒間でも、フォイリングできれば、その1日は大ハッピー。カラダはボロ雑巾のようにクッタクタですが、充実感に溢れています。

 これをあーして、ここをこーしてとか、あたまを悩ませるのも、この船の良いところかもしれません。モスに乗り始めて分かってきたことがあるとすれば、それは、「自分がたのしければすべてオッケー」ということです。

 上の写真のように、モスの艤装はごちゃごちゃしています。ほとんどの方は、どのシートを引いて何が動くのかわからないでしょう。ご安心ください、編集長も分かりません。そしておもしろいのは、みな自分好みの艤装をしているということです。

 正解はない、のです。ごちゃごちゃした艤装でも、オリジナルの乗り方でも、なんでもそう。ひとからダメと言われようとも、馬鹿にされようとも、飛んじゃえば勝ち、速ければ勝ち。いっぷう変わった人間ばかりがモスの世界に集まる理由かもしれません。

 で、またしてもあたらな顔が葉山に登場しました。海外のトップ選手のなかには、トレーニングを兼ねて、プライベートでモスに乗るセーラーが多いのはみなさんもご存知でしょう。リオ五輪日本代表の彼も練習メニューのひとつとしてモスをはじめたようです。

「ジャイブってどうやるんですか? おしえてください」

 と質問するので、「ベアして身体を内側に入れて、ブームを返すといいよ」と無責任なアドバイスをすると、あっさり「できました!」とのこと。まじで?

 オリンピック選手の感性と身体能力はハンパありませんね。乗艇1回目であっさり抜かれてしまいましたよ。だって編集長は、まだジャイブできないんだから。

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モス乗りでオフショアセーラーでもある荒川海彦先輩とリオ五輪470級代表の土居一斗選手(右)。土居選手、ようこそヨット馬鹿の巣窟へ。10メートルの風が吹いていた時に連絡があり「海に出ても大丈夫ですかね?」というので「やめとけ」と編集長がアドバイス。彼の命を救ったよ。photo by Junichi Hirai

連載 バルクヘッドマガジン編集長の空飛ぶ日記
第1回「編集長の空飛ぶ日記、はじまります」
第2回「神様ありがとう、編集長は空を飛んだよ」
第3回「海に出たいのに出られない」
第4回「ものすごいスピードでドカーンと飛ばされる」
第5回「肩の靭帯が切れて凹む」
第6回「編集長、沼から地獄に流される」
第7回「海外のモス野郎にパーツを奪われる」
第8回「ペットボトルがつかめない」

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