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若手マッチレーサーも参戦!二宮杯マッチレースは荒川友紀彦が勝利

 5月30、31日、三重県・志摩ヨットハーバーで、初夏の南伊勢マッチ「2015二宮杯マッチレース」が開催された。参加チーム数は6チーム。やや寂しい数に聞こえるかも知れないが、参加選手総数約30名のうち、半数以上が20歳台という若さ。初春に日産マリーナ東海で開催されている「大学対抗&U25マッチレース」の効果も確実に現れていて、マッチレース界は一気に若返ろうとしているのかもしれない。(文・写真/今津浩平 日本ヨットマッチレース協会理事)

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5月最終週に志摩ヨットハーバーで開催された二宮杯。6チームが出場しました

 優勝候補のナンバー1は、紀州ヨット少年団の荒川友紀彦。それに、ヨット巧者のシエスタチームが、前田拓哉を擁して勝負をかける。地元志摩ヨットハーバーからは、俄然力を付けてきた。

 加藤琢也が若手クルーを引き連れて、万全を期す。もう1人は金森由雄。やはり、若いクルーを乗せて、1つでも上位を脅かすべく、虎視眈々。ベテラン勢を脅かす勢力としては、ここのところマッチの常連になりつつある、神戸大学の上村直輝が大学の後輩を引き連れて参戦した。

 また、紀州ヨット少年団のもう1チーム長坂亘が、新生チームを引っ張って上位を目指す。ベテラン、若手が入り交じる、素晴らしい顔ぶれと折からの晴天と良風に恵まる中で2015年二宮杯は開催された。

 ダブルラウンドロビンで競われた大会は、最初から荒川友紀彦が突っ走る。危なげのないマッチで勝ち星を確実にあげていく。また、昨今、練習量も十分な加藤琢也も勝ち星を連ねる。
 
 かたや、久しぶりのマッチとなる前田拓哉は、感覚が思い出せないらしく、前半は調子が出ない。中位、下位の星争いもなかなか見物だった。

 2日間の総当たり戦を終えて、勝ったのは荒川友紀彦。9戦1敗の準パーフェクトゲームで本人にとって2度目となる二宮杯の優勝を勝ち取った。

 全勝を視野に入れた荒川に一矢報いた前田拓哉は、やはり大したもの。また、若い紀州ヨット少年団を率いて、マッチ初戦となった長坂の6勝は特筆ものだと思う。また、学生セーラーとして、経験の少ない後輩を率いて挑戦した神戸大学上村の挑戦にも賞賛の言葉を贈りたい。

 なお、次回中部エリアで開催されるマッチレースは、7月4日〜5日の「南波誠メモリアルマッチ」。さらなる熱い戦いが期待される。

※南波杯レース公示(NOR)。
http://www.matchrace.gr.jp/

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2015二宮杯マッチレース成績

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若手選手も加わり、マッチレース界に新しい風が吹き始めています

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