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連載第19回 空飛ぶ日記「セーリング前にスイミング。冬の修行がはじまりました」

 2018年がはじまり、あっという間に1月半ばになってしまいました。前に飛んだは、えーと、10月はじめなので、あれから3カ月ぶりのフライトになります。進歩していないどころか、退化しているような気がしてなりません。ふり出しに戻る。(BHM編集部)

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押忍、ようやくBHM編集長の季節がやってきました。今年の目標は昨年達成できなかったアレですが、口にだすのもおこがましいのでヤメておきます

 寒い日が続きます。しかし、編集長にとって最高のセーリングシーズンがやってきました。寒くて水が冷たいことをのぞけば、これほどフォイリングに適した季節はないのです。

 太平洋岸はセーリング向きの北風が吹くし、海面はフラットで、最高のスピードが期待できます。とにかく良い練習ができるわけですが、問題は出艇するまでが寒くてしんどいこと。

 さらにモスの場合は、季節を問わず、出艇時に肩まで水につからなくてはなりません。超絶スピードで空を飛び、注目を集めるモスですが、出艇方法はスマートにはほど遠く、邪魔でかっこわるい。

◎モスの出艇方法 
(1)スロープ、または波打ち際で、モスを横倒しにして、フォイル(ダガーとラダー)を取り付けます。結構邪魔。
(2)海、空、吹き流し等を確認してフォイルを調整。そして、ベストの出艇方法を考えます。
(3)横倒しのままブームを支点にして肩に担ぎ、海に向かいます。慣れないとブームが肩に食い込んで痛いんです。
(4)波打ち際では滑らないように細心の注意を払って歩きます。
(5)セールが着水したら船をひっぱる感じで海に入っていきます。
(6)ずんずん海に出ます。
(7)足がつかなくなる位置まで来たら泳ぎだします。
(8)もうちょっとだけ泳ぎます。
(9)ダガーに足をかけ半沈(船が90度傾いている)状態から沈起こし。すぐさまメインシートをつかみます。
(10)メインシートと体重移動でうまく走りだせれば出艇成功です(スピードがない状態だとラダーは全く効きません)。

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出艇時の通常風景。足の付かない場所まで移動してから乗り込みます

 足がつかない場所まで泳ぐのは、ダガーフォイルが底につかなくなる安全地帯まで海に出る、ということ。浅い位置で乗り込んで「ガリッ」とやってしまったら(←よくある)、けっこう後悔します。

 セーリング前なのに真冬の海でスイミングしちゃうのは、いかがなものか、と思いますが、これやらないと海に出られないのですから、仕方ありません。あきらめて元気に泳いできます。

 そんなわけで、編集長は2018年の初フライトを終えてきました。風はいまひとつでしたが、なまった体をほぐす程よいウォーミングアップができました。

 さあ、1、2月は貪欲に練習します。中断していたモス日記の更新も(たぶん)増えると思いますので、おたのしみに!

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昨年、カーボン製ティラーエクステンションを折ってしまったので、ホームセンターで買ったパイプ(素材費用1000円)で自作しました。どうせまた折るから、しばらく使ってみようと思います

連載 バルクヘッドマガジン編集長の空飛ぶ日記
第1回「編集長の空飛ぶ日記、はじまります」
第2回「神様ありがとう、編集長は空を飛んだよ」
第3回「海に出たいのに出られない」
第4回「ものすごいスピードでドカーンと飛ばされる」
第5回「肩の靭帯が切れて凹む」
第6回「編集長、沼から地獄に流される」
第7回「海外のモス野郎にパーツを奪われる」
第8回「ペットボトルがつかめない」
第9回「飛べばハッピー。フォイリング幸福論」
第10回「スターボードタックで飛び続けたら江の島に着いた」
第11回「モスに乗り始めて1年が経ちました」
第12回「ジュニアヨットからヒントを得た、かもしれない」
第13回「ノーズダイブを繰り返した後、天国への扉をノックする」
第14回「この風、飛べるの? 飛べないの?」
第15回「ネイサンのポートアプローチに漢気をみた」
第16回「海でひとり遭難したらマジどうする?」
第17回「コロッケを食べ、ジャイブ成功を祈願する」
第18回「考えるな、感じろ!フォイリング試乗会やったよ」

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【ジャパン・フォイリングニュース】2020年東京五輪で採用されるナクラ17(フォイル仕様)が続々と進水。オリンピックを目指すチームが相模湾で練習してるよ!

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