Loading

磯崎1位、岡田2位へ。スペイン・マヨルカ470世界選手権2日目

 2月28日、スペイン・マヨルカ島「470世界選手権」2日目は冷たい雨が降る中、10〜18ノットの風で2レースおこなわれました。これで予選が終わり、磯崎哲也/関友里恵は1位を保守。2位に上がった岡田奎樹/吉岡美帆が1点差で追うという、日本チーム同士のハイレベルな戦いが繰り広げられています。(BHM編集部)

小雨の降る中で始まった470世界選手権2日目。予選シリーズが終わり、日本は1、2、5位につけています。3日目からゴールドフリートの戦いが始まります

 大会2日目も日本チームが大活躍でした。吉田 愛/吉田雄悟は5位へ順位を落としましたが、当然ながら逆転の可能性を秘めています。予選が終わりトップ10のなかに3組の日本チームが入るのは、数多くの世界選手権を取材してきた編集長の記憶にないほどの快進撃です。

 大会2日目までに5レースが終わり予選が終了しました。3日目からは上位、下位グループに分かれる決勝シリーズがはじまります。実力伯仲のゴールドフリートでは厳しい戦いが強いられることはいうまでもありません。

 しかし、日本の好調はゴールドフリートでも期待できそうです。その理由のひとつは、日本チームのボートスピードにあります。吉田/吉田は、昨年のヨーロッパ遠征では間に合わなかったピアソンマリンジャパンの新艇で挑んでいます。

 吉田/吉田は、昨年の閖上470全日本選手権から同モデルでレースに出場するようになり、パフォーマンスが一気にあがりました。今回はよりブラッシュアップした新艇で世界選手権/日本代表第一次選考に挑んでいます。

 磯崎/関、岡田/吉岡はツィーゲルマイヤー(ドイツ)を使用、高山大智/盛田冬華はヤマハ(日本・オクムラボート製)を使用しています。世界選手権に出場する多くの船がツィーゲルマイヤーを使用してるので、日本製は少数派になりますが、ボート開発の部分でも世界に挑戦しているのも大きなニュースです。

 明日大会3日目のマヨルカは晴れ予報ですが、風は弱く、午後になって入る海風を待ってレースが始まりそうです。決勝シリーズは土曜日までおこなわれ、上位10チームが日曜の決勝メダルレースへ進みます。後半戦の日本の活躍に期待しましょう。

小さなミスも正確な風読みでリカバリー。2位に上昇した岡田奎樹/吉岡美帆
トップを保守した磯崎哲也/関友里恵。世界最高の舞台で日本vs日本の戦いが見られそうです
トップとは9点差。後半戦で逆転を狙う吉田 愛/吉田雄悟
日本3艇には遅れをとっているものの、20位から17位へ着実に順位を上げた高山大智/盛田冬華
出艇前におこなわれるビブスセレモニーで前日順位のビブスを受け取ります
2024マヨルカ470世界選手権 2日目ハイライト映像

◎マヨルカ470世界選手権 参加61艇 2日目上位成績 5R終了時
1 磯崎哲也/関友里恵 10p
2 岡田奎樹/吉岡美帆 11p
3 GER Simon DIESCH / Anna MARKFORT 12p
4 FRA Camille LECOINTRE / Jeremie MION 15p
5 吉田 愛/吉田雄悟 19p
6 GBR Vita HEATHCOTE / Chris GRUBE 19p
7 ESP Jordi XAMMAR / Nora BRUGMAN 19p
8 GBR Martin WRIGLEY / Bettine HARRIS 19p
9 USA Stuart MCNAY / Lara DALLMAN-WEISS 20p
10 AUT Lara VADLAU / Lukas MAEHR 22p
17 高山大智/盛田冬華 35p

CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWSOLYMPIC