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強風サンレモ、岡田/吉岡メダルレースへ。470ヨーロッパ選手権

 5月19日、イタリア・サンレモで開催されている「470ヨーロッパ選手権」5日目は20ノットの強風で3レース実施され、日本の岡田奎樹/吉岡美帆は総合10位でメダルレース進出を決めました。(BHM編集部)

強風でおこなわれた大会5日目。波が悪く日本チームも沈するほどのハードな1日になりました

 雨ではじまった決勝シリーズ最終日。約1時間の風待ちのあと出艇して、雨、強風、波の高いハードなコンディションでレースがはじまりました。

 前日の成績を挽回したい日本ですが、なかなか波に乗れません。強風に加えて波が高く、まるでダートを走っているようなむずかしいセーリングを強いられます。

 しかし、このなかでも世界のトップチームは安定して上位に入っています。強風セーリングに定評あるスウェーデンが首位、急成長を遂げているドイツ(GER11)、沖縄座間味で日本と共同練習したことのあるフランスがトップ3を形成。

 さらに東京五輪で銅メダル獲得後、470界の中心人物へ成長したスペイン、女子ワールドチャンピオンでもあるオーストリアが逆転メダルを狙います。

 日本勢は決勝シリーズ最終日で順位を落とす結果となりました。岡田奎樹/吉岡美帆は10位、高山大智/盛田冬華は21位、吉田 愛/吉田雄悟は24位、磯崎哲也/関友里恵は25位となりました。

 前出の通り最終日のメダルレースには岡田/吉岡のみが進出。同時に2023年度日本ナショナルチーム入りを確定しました。

 岡田/吉岡以外のチームは、きびしい結果と言わざるをえません。しかし、大会を通じて日本らしいよい走りが見られたシーンもあり、またサンレモ特有の不運の風で順位を下げるシーンもあり、この結果を素直に実力ととらえるのは時期尚早のように思います。

 次回の日本470の重要大会は8月世界選手権です(岡田/吉岡だけ7月パリ五輪プレイベントへ出場します)。世界選手権で日本チームの活躍を期待したいと思います。

 岡田/吉岡が出場する最終日メダルレースは、日本時間19時からおこなわれます。

岡田奎樹/吉岡美帆 3-8-8-4-2-13-24-17-12-5-(26)位
高山大智/盛田冬華 15-9-16-5-7-29-23-6-11-(31)-28位
吉田 愛/吉田雄悟 15-10-11-10-10-(27)-22-22-23-21-19位
磯崎哲也/関友里恵 9-13-3-13-17-18-25-(29)-26-25-15位

◎サンレモ 470ヨーロッパ選手権2023 4日目成績 11R終了時
1 SWE Anton DAHLBERG / Lovisa KARLSSON 36p
2 GER Simon DIESCH / Anna MARKFORT 39p
3 FRA Hippolyte MACHETTI / Aloïse RETORNAZ 45p
4 ESP Jordi XAMMAR HERNANDEZ / Nora BRUGMAN CABOT 46p
5 AUT Lara VADLAU / Lukas MAEHR 48p
6 FRA Camille LECOINTRE / Jeremie MION 56p
7 ITA Giacomo FERRARI / Bianca CARUSO 80p
8 ISR Nitai HASSON / Noa LASRY 87p
9 ESP Silvia MAS DEPARES / Nicolás RODRÍGUEZ GARCÍA-PAZ 94p
10 岡田奎樹/吉岡美帆 96p
21 高山大智/盛田冬華 149p
24 吉田 愛/吉田雄悟 163p
25 磯崎哲也/関友里恵 164p

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