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イタリア・サンレモ開幕。NT選考を兼ねる470ヨーロッパ選手権

 5月15日、イタリア・サンレモで「470ヨーロッパ選手権」が開幕しました。参加26カ国/67チーム。日本からはパリ五輪を目指す4チームが出場します。(BHM編集部)

イタリア・サンレモで開幕した470ヨーロッパ選手権。大会初日は振れ幅の大きなライトウインドで2レースおこなわれました。日本は2023年度のナショナルチーム選考を兼ねています

 サンレモはイタリアのほぼ西端に位置する港町です。フランスから続く海岸線(コート・ダジュール)にあるリゾート地であり、太陽の光と原色が鮮やかな美しい景色が広がっています。

 このヨーロッパ選手権は世界選手権に次ぐ、大規模でハイレベルな大会です。欧州選手にとってヨーロッパ選手権で勝利することは重要な意味があり、企業や団体組織からの援助など、今後の活動を大きく左右する大会です。

 日本が出場するのはまったく別の意味があります。トップセーラーが集まる大会なので実力をはかる腕試しの意味はありますが、今回に限っては、2023年度ナショナルチーム選考に位置づけられているのです。

 そのため他種目同様(4月フランス・オリンピックウィークで470以外選考済)ナショナルチームに入るには『出場艇数の30%以内の成績を取ること』が条件となり、さらにトップ10に入るとナショナルチームAに認定されます。

 そのため日本選手は、ナショナルチームの条件となる19位以内に入り、さらに10位以内のメダルレースに出場することでナショナルチームAになることを目標にしています。

 大会初日はサンレモらしい不安定な風となりました。スタート予定の12時には風弱く陸上待機に。その後15時に出艇。しかし、風が弱くレースがはじめられません。

 そして大きな雲のかたまりが近づいてきて、雲から吹き下ろす風で1レース。雲が過ぎ去り、弱くなった風で1レース実施。大会初日は風の振れが大きいコンディションとなりました。

 日本勢は岡田奎樹/吉岡美帆が6位。磯崎哲也/関友里恵20位、高山大智/盛田冬華24位、吉田 愛/吉田雄悟26位となっています。

 470ヨーロッパ選手権は20日(土)まで開催されます。日本チームを応援しましょう!

開催地はリゾート型マリーナの「アガレイマリーナ」。サンレモ市街地から車で30分ほど離れた距離にあります
初日6位につけた岡田奎樹・吉岡美帆。4月プリンセスソフィア杯で優勝、フランス・オリンピックウィークには出場せず、日本で調整していました
今年に入り徐々に成績を上げてきている磯崎哲也/関友里恵。フランス・オリンピックウィークから連続遠征で本大会に挑みます
高山大智/盛田冬華。「確実に成長しているが成績がマッチしていないのが悩み」と話す高山。しかし、成績は着実に上がってきています
フランス・オリンピックウィークに続いて出場する吉田 愛/吉田雄悟。「パンピング・コンディションはきびしい」と吉田雄悟。ベテランならではの経験を糧に戦います
晴れていたと思ったら急に暗くなって大きな雨雲が近づいてきました。遠くでは雨が降っていたようですが、レース海面はまぬがれました
本大会では6基のドローンマークが使われています。編集長がこの春に取材した国際大会では、すべての大会でかなりの数のドローンマークが使用されていました。すでにこれがデフォルトのようです

◎サンレモ 470ヨーロッパ選手権2023 初日成績 2R終了時
1 GER Theresa LÖFFLER / Christopher HOERR 2p
2 ESP Jordi XAMMAR HERNANDEZ / Nora BRUGMAN CABOT 7p
3 FRA Camille LECOINTRE / Jeremie MION 9p
6 岡田奎樹/吉岡美帆 11p
20 磯崎哲也/関友里恵 22p
24 高山大智/盛田冬華 24p
26 吉田 愛/吉田雄悟 25p

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