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強風のカディスで豪優勝。SailGPスペイン大会最終日

 10月9、10日、カディスで開催されたSailGPスペイン大会は、オーストラリアが優勝し、ホームイベントであるシドニー大会に向け、シーズンチャンピオンシップの首位に返り咲きました。

まさに空中戦!デンマークを追う日本

 最終日、強風に見舞われたカディスでは、大会のホストチームであるスペインも、練習走行中に転覆。レース艇に大きなダメージを受けたため、不運にも最終日のレースをすべて棄権しました。

 オーストラリアは、この日の最後のフリートレースでトップフィニッシュするなど、今大会すべてのレースで4位以上という素晴らしい安定性が、彼らのパフォーマンスと優勝のカギだった言えます。スリングスビーとチームはこの優勝で総合首位に返り咲きました。

 アメリカは、決勝戦で不本意な結果となりましたが準優勝。シーズンランキングも2位。3位の日本と同ポイントで並んでいます。決勝戦で転覆したにもかかわらず8ポイントを獲得したイギリスは、4ポイント差で総合4位につけています。

 ニュージーランドは、2日目の第4レースでトップ。現在の総合順位と同じ5位で大会を終えました。このレースでの1位は、ピーター・バーリングにとってSailGP初勝利となりました。

 スペインは、レース前に転覆するという不運に見舞われ、初日トップを取った快心のレースを2日目に再現できず、デンマークの後塵を拝することになり、7位に終わりました。

 新人ドライバーのクエンティン・ドラピエルは、F50のトレーニングを始めてまだ1週間しか経っておらず、今回の大会はあまり期待はしていなかったでしょう。初日のレースで2度も最下位になりましたが、2日目の強風下で、最終フリートレースで4位に入り、彼の可能性をアピールしました。

 なんとか決勝進出を狙っていた日本は、2レースとも素晴らしいスタートを見せましたが、強風下での走りに少し課題がありそうです。それでも最後のフリートレースで3位に入り決勝進出は逃したものの大会4位、総合でも首位と1点差、2位と同点でトップ3の座を堅守しています。

強風となった最終日。至近距離で戦う場面もありエキサイティングなレースがおこなわれました
イギリスはスタート直後オーストラリアの目の前で横転。後続のアメリカはイギリスをかろうじて回避しましたが、その後コントロールを失い大きく失速しました
レース前のトレーニングでキャプサイズ。セールを破損してリタイアを余儀なくされたスペイン艇
優勝のオーストラリアチーム
カディス大会では多くの観客が海岸から応援しました
スペイン大会成績
シーズン成績

◎スペイン大会の出場選手
ドライバー/ネイサン・アウタリッジ
ウイング・トリマー /クリス・ドレーパー
フライト・コントローラー/フランチェスコ・ブルーニ
グラインダー/笠谷勇希
グラインダー/森嶋ティモシー
グラインダー/高橋レオ
育成選手/高野芹奈

◎SailGP シーズン2スケジュール
第1戦 4月24、25日 バミューダ
第2戦 6月5、6日 ターラント・イタリア
第3戦 7月17、18日 プリマス・イギリス
第4戦 8月20、21日 オーフス・デンマーク
第5戦 9月11、12日 サントロペ・フランス
第6戦 10月9、10日 カディス・スペイン
第7戦 12月17、18日 オーストラリア・シドニー
第8戦 2022年1月29、30日 クライストチャーチ・ニュージーランド
第9戦 2022年3月26、27日 サンフランシスコ・アメリカ

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