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スペイン・カディスSailGP初日、日本は出遅れ6位発進

 10月9日、太陽が降り注ぐアンダルシア州カディスの情緒あふれる古い街並みを背景に、初日をむかえたSailGPスペイン大会。今大会は、初日から29メートルのビッグウイングで軽風コンディションに対応。リーグ初となる女子選手の参加もあり、大会はスタートから盛り上がりました。(レポート/日本SailGP)

スペイン・カディスで開幕したSailGP。初日は風弱く、コースが短縮されるなど不安定なレースになりました

 軽風コンディションを得意とする日本チームですが、3レースを4位、2位、8位とし暫定総合6位の成績で初日を終えました。第2レースでは地元スペインチームがトップフィニッシュを決め、海上の多くの観覧船、沿岸に詰め掛けた大観衆を大いに沸かせました。

日本チームのレースハイライト 第1レース
 日本は絶妙なタイミングとトップスピードで弾丸スタートを決め、第1マークを3位で通過。 レースは序盤からイギリスとオーストラリアが大きくフリートをリードします。
 中盤、日本はコースの外に出てしまいバウンダリー・ペナルティを受けたこともあり順位を落としました。写真判定になるほどの激しいトップ争いを制したのはイギリス。オーストラリアは2位に。3位以下はレースのタイムリミット15分以内にフィニッシュできず、日本は最後のゲート通過順位がカウントされ4位に。

第2レース
 スタートでイギリス、ニュージーランドが揃ってフライングのペナルティーを受ける中、ベストスタートを決めた日本は、序盤からトップに出たスペインを追います。最後は一騎討ちとなりましたが、風が落ちる中、先に風をつかんだスペインがトップフィニッシュ。日本は2位。

第3レース
 風がさらに弱くなり、クルー定員が規定により4名に。今度は集団に風を遮られスタートで大きく出遅れます。その後も先行艇からの乱れた風を受けながら巻き返しの機会を得られず。1艇だけいい風をつかんだアメリカがタイムリミットギリギリでフィニッシュ。以下7チームは最後のゲートの順位が適応され、日本は痛恨の最下位8位でこの日の最終レースを終えました。

◎ネイサン・アウタリッジのコメント
「最初の2レースは2位と4位で、全体的にはいい1日だったと思います。最後のレースはスタートが悪く、他の艇の悪い風を受け、さらにニュージーランドの後ろでなかなか前にでれず、下ゲートでは風がないところでコントロールを失いニュージーランドを避けれずペナルティーを取られてしまいました。明日はバミューダ大会以来の強風になりそうですが、2レースきっちりやって、目標である決勝進出ができるようがんばります」

本レースから女性選手が乗艇することになり、高野芹奈(リオ、東京五輪49erFX代表)がレースデビューを果たしました
スペイン大会 初日成績

◎スペイン大会の出場選手
ドライバー/ネイサン・アウタリッジ
ウイング・トリマー /クリス・ドレーパー
フライト・コントローラー/フランチェスコ・ブルーニ
グラインダー/笠谷勇希
グラインダー/森嶋ティモシー
グラインダー/高橋レオ
育成選手/高野芹奈

CATEGORY:  FOILINGINSHORENEWSSailGP
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