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優勝を目指して準備万端。日本SailGPチーム、デンマークの海へ

 8月20日、いよいよSailGPシーズン2第4戦「ロックウール・デンマークセール・グランプリ」が開幕します。バミューダ、イタリア・ターラント、イギリス・プリマスに続くSailGP第4戦です。(レポート/日本SailGP)

ヘルムスマンのネイサン・アウタリッジ。8/20、21にデンマーク・オーフス大会が開催されます

 日本SailGPチームは、1週間ほど前から現地入りし準備を進め、18日にレース艇(F50)は無事にオーフスの海に進水しました。強風の中、小雨が降り底冷えするほどのコンディションでしたが、前日の練習中に横転したデンマーク艇以外、日本を含む7チームが海上に出揃いました。

 全艇は、開幕戦のバミューダで使用した強風用の短いウイング(高さ18メートル/通常24メートル)を装着し、限られた時間内でトレーニングしました。

 午後は時折、風速15メートルを超える強風で公式練習レースが行われ、艇の不具合や大事をとって帰還するチームを尻目に、イギリスと日本だけは最後まで海上での時間をトレーニンングに時間を費やしました。

 厳しいコンディションでしたが、レース艇、選手ともに仕上がりは上々、日本チームはデンマーク・オーフスの海で満足のいくデビューを果たしました。

デンマークセーリングの拠点オーフス。これまでオーシャンレースの寄港地、五輪セーリング世界選手権なども開催されました
15ノットの強風でおこなわれた公式トレーニング
レース前におこなわれたスピートトライアルでは、27ノットのガストが入り、デンマーク艇がキャンプサイズするトラブルもありました。スピードトライアルの結果はGBRチームが53.1ノットのF50最高速度を更新しました

ネイサン・アウタリッジのコメント
「今日(19日)は気温16度と寒く、30ノットの強風と雨だったので、安全を優先し、短いトレーニングとなりました。久しぶりに18mの小さなウイングセールと強風用の小さなフォイル(水中翼)を使ってセーリングできたのはとても良かったのですが、何度かクラッシュしてしまいました。 これから週末にかけて風が弱くなる予報です。大会初日となる金曜日には15~20ノットの良い風が吹くでしょう。そして、土曜日はかなり風が弱くなり、大きなフォイルを使うかもしれません。難しいコンディションになると思いますが、どんなコンディションでも我々はベストを尽くします」

グランダーを担当する笠谷勇希(左)と森嶋ティモシー

笠谷勇希のコメント
「デンマーク大会の目標は、予選トップ3が出場する決勝レースに出てベストを尽くす事です。今回は直近の2大会と違って強風の大会になることが予想されているので楽しみです。エキサイティングなレースになると思います。僕たちは大会が終わり日本に帰国すると2週間の隔離をしないといけません。僕は家にジムがあるのでそれで筋力を維持しています。大会期間中など ジムに通えない時は、持ち運び可能な水で膨らむダンベルに水を入れて何処でもトレーニングできる状態を整えています。また、食事にも気をつけていて、 一番大事なのはしっかり食べて栄養を取り、寝るという事なので帰国後の隔離の間でも言い訳せず、常に高いパフォーマンスを出せるように体力を維持しています」

◎SailGP シーズン2スケジュール
1 4月24、25日 バミューダ
2 6月5、6日 ターラント・イタリア
3 7月17、18日 プリマス・イギリス
4★8月20、21日 オーフス・デンマーク
5 9月11、12日 サントロペ・フランス
6 10月9、10日 カディス・スペイン
7 12月17、18日 オーストラリア・シドニー
8 2022年1月29、30日 クライストチャーチ・ニュージーランド
9 2022年3月26、27日 サンフランシスコ・アメリカ

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