初夏の風で8レース実施。稲毛テーザースプリングレガッタ2021
4月24、25日に千葉県稲毛ヨットハーバーで「テーザースプリングレガッタ」が開催されました。例年は葉山で開催されているスプリングレガッタですが、今年は東京五輪準備の影響で稲毛ヨットハーバーでの開催となりました。(レポート・写真提供/日本テーザー協会)
緊急事態宣言が始まるという中で、エントリーは13艇という若干少ない艇数でしたが、参加者の実力は拮抗していて、熱い戦いが繰り広げられました。
稲毛のこの時期の通常の風は微軽風でシフティー、繊細な風の読みや微風下における細やかなテクニックを要求されるのですが、今回の大会期間中の風は、この地では珍しいといっても過言ではない安定した南風に恵まれました。
いつもであれば風のシフトに合わせて何度もマークを打ち換えるのが稲毛でのレースの常ですが、運営メンバー・選手共に、いい意味で裏切られる良い風・良い波・良い天気の恩恵を受け、2日間で計8レースをテンポよく実施することができました。
初日は260度の風向で3~4m/sの軽風で2-1-2-1を付けた伊藤/村岸(江ノ島F)と1-2-1-2の田中/田中(稲毛F)が同点のTOP争い、3-5-4-3の池田/池田(稲毛F)と4-4-3-4の山村/稲川(稲毛)が同点の3位争い、と上位4艇が後続を引き離します。
2日目は240度の風向で6~7m/s。テーザーでは全チームがフルハイクというコンディションです。初日トップ争いにいた田中/田中が不在となり、伊藤/村岸の独走かと思われた第5レースは混戦の様相を呈します。初日3位の池田/池田がTOPフィニッシュを飾り、亀山/井上(稲毛F)、関口/平尾(江ノ島/稲毛F)が続きます。
しかし、第6レースから更に風があがり、昨年度公式戦全勝したヘルムスマンの伊藤一石が安定のトップフィニッシュ2連続で優勝を確実にします。最終第8レースは2日目4-3-2-と上げてきた山村/稲川がTOPフィニッシュを決め、レガッタが終了しました。
最終成績は、総合優勝・マスタークラス優勝が伊藤/村岸。今年も快進撃なるか? そして追い上げた山村/稲川が2位、池田/池田が3位、グランドマスタークラス優勝は初日の逃げ切りで田中/田中となりました。
今回初めてテーザーのレガッタに参加したメンバーは6名。比較的若いセーラーも参入してくれました。ヘルムスマン/クルー共に初めてテーザーのレースに出た学連出身の北島/井戸(葉山F)はレガッタ中に3位を2回取り、今後の活躍に期待です。
次回の公式レガッタは5月22日~23日アーリーサマーレガッタが、来年の関西マスターズゲームのプレレガッタとして和歌山セーリングセンターで開催されます。テーザークラスは関西マスターズゲームのセーリング競技に採用されているので、これを機会に注目が集まっています。
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