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大学&U23マッチ、同志社vs早稲田の最終戦

 3月14〜16日まで開催された「第3回JYMA選抜大学生ヨットマッチレース兼U23ユース大会」。16日最終日は、朝から快晴に恵まれ春らしい陽気に。気温があがって風が落ちてくると予想されましたが、時間が経つにつれて北西風が徐々にアップ。大学&U23マッチとしては最高の舞台です。一時は、前日同様に海面に白波も立つほどに風が上がり、肌寒い最終日となりました。(BHM編集部)

 午前中は前日に消化できなかったラウンドロビン(総当り予選)の続きからはじまりました。予選全勝の同志社は早々にファイナル進出が決まり、優勝決定を争う予選2位がどこのチームになるのかが注目されます。

 レースが進行するにつれて、2位争いは江の島同盟(初日1敗)、早稲田大(初日2敗)、和歌山大(初日2敗)にしぼられました。なかでも大進撃を見せるのは江の島同盟です。首都大、東海大、東洋大、駒沢大、東京経済大による混成チームで、相模湾クルーザーチームの協力を得るなど豊富な練習量を誇ります。

 3回目の出場となる早稲田大は、これまで大学&U23マッチに出場した先輩の協力を得てトレーニング。また、和歌山大は地元・和歌山セーリングセンターで、シエスタシームの指導を受けて大学&U23マッチ二連覇を狙います。

 この3校から飛び出したのは早稲田大です。まず、江の島同盟に競り勝つと、和歌山大にも勝利。船に乗り慣れ始めると一気に勝ち星を重ね、7勝2敗で予選2位となりファイナル(決勝)進出を決めました。

 ファイナルは、ベストオブ3(先に2勝した方が勝ち)の戦いです。全勝で予選を勝ち抜いた同志社大と、レースを重ねるごとにレベルアップする早稲田大の戦いに注目が集まります。

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ファイナルは同志社大vs早稲田大。早稲田がレースを重ねるごとに急成長をみせます。photo by Junichi Hirai

早稲田有利でレース進行。しかし、最終マークで大逆転が!

 第1マッチではスタート前に風下風上のケースで同志社大がペナルティー。早稲田大はスタートからリードを保ち、タイトカバーで同志社大をブロック。リードを保ってまず1勝。

 第2マッチではイーブンスタートから走り比べとなりました。早稲田大はアップウインドのボートスピードが良く、同志社大を追いつめていきます。しかし、ダウンウインドでは同志社有利。スピンアップ、トリムに手間取る早稲田大を追い抜くことに成功しました。

 しかし、同志社大はマークラウンド時のスピネーカーダウンで、ヒューマンポール(スピンポールをはずした際、クルーが手でガイを持ってトリムする)で艇外にカラダを乗り出す違反(帆走指示書に明記されている禁止事項)でペナルティーを取られてしまいます。

 同志社大は先攻して走るものの、ペナルティーを持ったまま最終レグへ。フィニッシュ直前で同志社大がスピンダウン、ペナルティーを解消する場面で、後続の早稲田大もスピンダウンしてしまい(早稲田大はそのままスピンを張ったまま、フィニッシュラインへ向かうべきでした。ペナルティー解消中の同志社大は権利艇になりません)、同志社大が僅差で逃げ切り勝利。

 大学&U23マッチ最終戦は1対1となり、最終マッチへともつれ込みます。状況としては早稲田大のボートコントロール力があがって有利な展開に。同志社大は連続ペナルティーもあって苦しい内容となっています。

 注目の第3マッチも至近距離のスタートマニューバからイーブンスタート。その後、早稲田大がボートスピードでバウ先をジワジワと出していきます。早稲田大はそのまま先攻して第1上マークを回航。ブローの強弱があるむずかしい海面ですが、早稲田大はタイトカバーで同志社大を追い詰めます。

 早稲田大はリードを保ったまま1艇身差で下マークを回航。ここで風が右に振れたために運営艇からマークチェンジのホーンが鳴りました。しかし、早稲田大はこのホーンに気が付かず。上マークを変更前のマークを回航してしまいます。これには、観戦艇から大きなどよめきが…。

 後続の同志社大は驚きつつも変更後の新マークへ。早稲田大はスピネーカーをダウンして再度マークへ向かいますが、時すでに遅し。これで勝負がつきました。同志社大は、フィニッシュを切ると戸惑いながらもガッツポーズ。同志社大は全日本インカレ総合優勝に続いて、大学&U23マッチ初優勝を決めました。

 マーク回航の間違いはフリートレースでもマッチレースでも、まして世界選手権でもあることです。早稲田大は慣れない操船に夢中になり、変更を確認する余裕が足りず、落ち着いて走らせていた同志社大に軍配があがりました。おめでとう同志社大!

「練習量に不安が残るまま挑んだ大会です。強風の初日にディフェンディングチャンピオンの和歌山大に勝てたことで勢いがついたように思います。でも、自分はハンドリングだけで精一杯。クルーワークに助けられ、船の上で「ああしよう、こうしようと」話しながら戦っていました。キールボートに乗ってみて感じたのは、基本的なことはディンギーと同じだなということです。練習中も「動作を丁寧に」とか、同じことを言われてるなぁと(笑)。ディンギーと違ってチームでセーリングすることの面白さも知りました。これから後輩の指導と並行して、機会があればキールボートにも乗りたいです」(同志社大・藤田康明スキッパー)

「普段、ふたり乗り以上の大きい船に乗ったことがないので、最初は全然コントロールできませんでした。でも、すこしずつ慣れてマッチレースも楽しくなってきたところです。1レース1レースが本当に勉強で、スピードを出すアングルやコース選択、船を止めるタイミングなどだいぶコツをつかみました。最後のマーク変更ミスは、まわる前まで疑惑を持ちながら走っていて、それ(変更フラッグ)を見ていたクルーも絶対に変更したかどうかわからないということで、5人でどっちのマークをまわろうかと相談して…。同志社が新マークへ向かっていった時は、「そうなのか…」という感じでした。早稲田の優勝は後輩に託します!」(早稲田大・山口祥世スキッパー)

※バルクヘッドマガジンの大学&U23マッチレポートは、まだまだ続きます。おたのしみに!


同志社vs早稲田のファイナル、ダイジェスト映像です。movie create by Kazushige Nakajima / Dailysailing.com

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2014年大学&U23マッチ、優勝、準優勝校。「今週は琵琶湖で同志社ウィークがあります。みなさんお楽しみに!」(藤田スキッパー)。「一生マークを間違えません!」(山口スキッパー)。photo by Junichi Hirai

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