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シエスタ、シカゴへマッチレース修行にいく

 9月27日から30日までシカゴマッチレースセンター(CMRC)でグレード3「シカゴオータムオープンA&B」が開催されました。4日間で2レガッタという効率の良いシステムで運営されるマッチレースです。参加者のランキングでは30番台のドン・ウィルソン、ロンドン五輪マッチレース代表のアンナ・タニクリフをはじめ、CMRCメンバーの若手まで集まるアメリカらしい大会となりました。(レポート/坂本亘・シエスタ)


シカゴへ遠征したシエスタ。photo by CMRC

オータムオープンA
 前半2日間のオータムオープンAでは7チーム参加。レースはダブルラウンドロビン、セミファイナル3勝先取、ファイナル3勝先取でおこなわれました。3日間の練習期間を得て臨んだ初日、プレスタートで苦しむ展開が多く、われわれは6勝6敗で終えました。

 2日目、ダブルラウンドロビンを終え4位となり、1位通過したドン・ウィルソンから指名をされます。初戦は先行するものの、パンピングでペナルティーを取られ、さらにジブハリヤードのトラブルもあり負けてしまいまいました。

 しかし、2戦ではスタートからしっかり優位に立ち、勝ち星を挙げます。その後、お互い良いマッチを繰り広げ、5戦目までもつれました。このレースでもスタートにて優位に立ち、ドン・ウィルソンに勝利しました。

 ラウンドロビンを4位で通過し、1位から指名されながらも返り討ちに成功。これには地元の選手たちも驚いていました。

 迎えた決勝は、セミファイナルを3勝ストレートで勝ちあがった、タニクリフと対戦。プレスタートで優位に立つことができず、今度は3連敗しました。

 目標にしていた優勝を手にすることができませんでした。2日間共に15ノット前後のタフなコンディションとなり,プレスタートのボートコントロールに苦労する内容となりました。

オータムオープンB
 オータムオープンB では、参加選手は一部入れ替わりましたが、合計7チームが出場しました。初日のダブルラウンドロビンでは、前日とは異なり、陸風のトリッキーなコンディションとなりました。

 タクティシャンの今井は、相手とのポジショニングよりも風とシフトに重点を置いた組み立てに切り替えました。10ノット前後のコンディションだったこともあり、プレスタートのミスも少なく、11勝1敗でラウンドロビンを1位通過。

 最終日、われわれはCMRCの若手のテイラー・ライスを指名しました。コンディションは15ノット前後。しかし、ここで今井が選手交代となります。今井はオータムAの時に肋骨を痛め、シートを引くことが困難なこともあり、急遽CMRCのマギーに乗ってもらうことになりました。

 コミュニケーションやクルーワークを確認しましたが、上手くいきませんでした。セミファイナルで敗退、順位決定戦でも負け、最終4位で終えることになりました。

 CMRCのマギーには悪いことをしてしまいましたが、は、メンバーが変わる状況の中、最後まで戦うことができました。シエスタチームは、これからも積極的にマッチレースに挑戦していきます。

CMRC Autumn A最終成績
1. Anna Tunnicliffe (USA)
2. Wataru Sakamoto (JPN)
3. Don Wilson (USA)
4. David Storrs (USA)
5. Mike Whitford (USA)
6. Judge Ryan (USA)
7. Jack Jennings (USA)

CMRC Autumn B 最終成績
1. Don Wilson (USA)
2. Tyler Rice (USVI)
3. Val Smith (USA)
4. Wataru Sakamoto (JPN)
5. Nathan Hollerbach (USA)
6. Will Holz (USA)
7. Eric Christman (USA)


すばらしい運営と施設が揃うシカゴマッチレースセンターでおこなわれました。photo by CMRC

 さて、ここCMRCにはTOM28が8艇、アンパイアボート4艇、マークボート1艇、サポートボート1艇、そしてお馴染みのハウスボートと完璧な設備が整っています。

 シカゴオータムオープンA&Bでは、4日間で38マッチ行いました。ウインチトラブルの際には修理に3分とかからず、ハリヤード交換も10分で終えるという完璧な運営とサポートでした。

 ここでは、毎年複数回グレード3の大会を行い、夏にはグレード2、グレード1も行っています。ホテルからマリーナまで徒歩で通える立地条件もあり、最高のマッチレースの拠点となっています。

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