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2年ぶり開催。全日本インターナショナル14

 10月11、12日、神奈川県江の島で39回目となる「インターナショナル14全日本選手権」が開催されました。昨年は世界選手権とのスケジュールの関係でキャンセルとなったので、2年ぶりの開催になります。例年同様、K16クラス協会との共催で実施されました。(レポート/藤井義久・インターナショナル14協会、写真/嶋康弘、北郷愛子)

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参加6艇で開催された第39回インターナショナル14全日本選手権

大会初日。沈艇、トラブル艇が続出!

 台風19号の接近で開催が危ぶまれましたが、西に大回りして到達が遅れたため、大きなうねりもなく、むしろ大会2日目は物足りない風となりました。とはいえ、開催できたのですから喜ばなくてはなりません。

 初日は、朝から6〜7メートル、北東の良い風が吹き、K16のスタートに引き続いてスタート。最初の上マークを取ったのは、JPN117宇都・石田組です。そしてJPN112喜田・鷲野組、JPN106西間・柳澤組が続きました。

 サイドマークまでは、ジェネカーが上げられないタイトなコースとなり、途中まではノースピンでリーチングで高さを稼ぎジェネカーをホイストします。

 ところが、宇都艇はホイストの途中で痛恨の沈。後続艇はそれを見てセーフティーにサイドマーク手前でホイスト。2番手を走っていた喜田艇がトップのまま走りきり幸先良くトップフィニッシュしました。最軽量チームの喜田艇は、コンビネーションの勝利です。

 JPN110下里・大野組は、2下でセンターボードを大きく損傷してしまいリタイヤしてハーバーへ。JPN118藤井・平根組はスタート時にリグが緩み、さらに周回数を間違えて結局リタイヤ。早速捨てレースを作ってしまいました。JPN111萩原・菊地組は、途中何度か沈をしながらも完走しました。

 第2レースはやや風が落ちて風速5〜6メートルでスタート。今回も宇都艇が1上をトップ回航、喜田艇、西間艇、藤井艇が続きました。

 1下では、西間艇がトップに立ちますが、風がシフティーなため、1〜4位はマークを回る度に順位が入れ替わる混戦となりました。結局、宇都艇がトップ、西間艇、藤井艇の順でフィニッシュしました。

 第3レースも、同様のコンディションでスタート。今回も喜田艇、宇都艇が風下から良いスタートを決め、喜田艇が1上マークをトップ回航。宇都艇がノースピンのリーチングで喜田艇を抜き、1上4位の藤井艇が回航後すぐにジェネカーを上げて、1下までにトップに追いつきました。

 2上マーク以降の2位争いは西間艇、藤井艇がマーク回航毎に順位を入れ替えながらの混戦となりました。最後の第3上マークは宇都艇、西間艇、藤井艇の順でしたが、右海面を選んだ藤井艇が2艇を刺してトップフィニッシュ。西間艇が3レース連続の2位に入りました。宇都艇はスピントラブルで3位となりました。

 この日の夜は、総会が行われ、年明けにメルボルンの郊外で行われる世界選手権への参加などが話し合われ、その後は2グループに分かれて宴会へ。

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いい風が吹いた大会初日。写真は第2レース、下マーク回航シーン

2日目、台風が近づくも風はあがらず

 2日目は、台風が近づくにもかかわらずやや風が落ちる予報が当たってしまい、スタート20分ぐらい前から微風に…。それでも、北東の2〜3メートルでスタートしました。

 微風にもかかわらず、スタートの瞬間に藤井艇が沈、その後も無風地帯につかまり万事休す。このレースは喜田艇が不安定な風をうまく拾いながら1上マークを2番手の宇都艇に2分のリードを持ってトップ回航。3位には一晩で復活した下里組、萩原組が続きました。喜田艇は、最後まで宇都艇を抑えて2度目のトップフィニッシュ。序盤5位だった西間艇が3位まで挽回しました。

 4レースを終えて、捨てレースを考えると宇都艇が5ポイントでトップ。喜田艇と西間艇が6点で並び、最後にトップを取ったチームが優勝です。藤井艇はスタートの沈が挽回できず8ポイントで大きく後退しました。

 第5レースも3〜4メートルでスタート。今回も宇都艇が1上マークを4度目のトップ回航。西間艇、喜田艇が僅差で続きます。相変わらず風が不安定で、うまくコース取りした西間組が1下でトップに立ちました。喜田艇はサイドマーク手前で藤井艇にかわされ苦しい展開に。

 3下マークまでこの順位でレースが進行しましたが、右に突っ込んだ西間艇は無風につかまり、コースの中ほどから左海面を走った宇都艇、藤井艇、喜田艇に一気にかわされてしまいました。

 宇都艇は3上をトップで回りましたが、潮がきつくマークタッチ。最後は360度ペナルティーの間に後続に迫られましたが、何とかトップをキープして3年ぶりの優勝を決めました。

 2位にはフィニッシュ直前で藤井艇をかわした喜田艇が入り、総合2位に。西間艇は最終レースを5位で終え、ここで捨てレースを作ってしまい総合3位となりました。

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3年ぶりの優勝に喜ぶ宇都・石田組です

ウェルカム!元祖モンスターセーリング

 インターナショナル14協会は、選手の高年齢化がひとつの悩みです。今回の大会には還暦を過ぎた方が3名、50代が2名とマスターズ選手権の様相を示しています。また、慢性的なクルー不足で、6艇中4艇はレギュラーチームですが、筆者を含め2艇はスキッパー同志の即席チームでの参加でした。

 一見、難しそうな艇ではありますが、年齢を問わず楽しめる艇ですので、読者のみなさんも是非試乗から初めてみて下さい。お待ちしております。

 最後に、今回もメインで運営をしてくださったK16協会の皆さん、本部艇と賞品を提供いただいた林さん、K16設計者の熊沢家の皆様、運営補助員でがんばってくれた青学セーリングの現役の皆さんに感謝致します。来年もよろしくお願いします。

連絡先:日本インターナショナル14協会
藤井義久 fujii14jpn115@yahoo.co.jp

第39回全日本インターナショナル14選手権 成績
1. 宇都泰孝/石田知史 (3)-1-3-2-1 7p
2. 喜田健資/鷲野隆夫 1-(4)-4-1-2 8p
3. 西間 亮/柳澤康信 2-2-2-3-(5) 9p
4. 藤井義久/平根洋一 (R)-3-1-4-3 11p
5. 萩原賢一/菊地正磁 4-(5)-5-5-4 18p
6. 下里 隆/大野信博 (R)-DNS-DNS-6-6 26p

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全日本インターナショナル14選手権、全員集合

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