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早稲田大総合優勝!関東女子インカレ最終日

 4月21日、関東女子インカレ最終日。葉山沖は前日から続く雨と強風による悪コンディションとなりました。選手たちは陸上待機して回復を待ちましたが、午前10時にレースキャンセルが決定。成績は前日を引き継ぎ、470は早稲田大の山口祥世/谷口柚香。スナイプ級は日本大の持田由美子/稲垣美穂。総合は、早稲田大が獲得しました。(BHM編集部)

 470級の山口(4年)と谷口(4年)は、長崎工業高時代からコンビを組む長い付き合いです。その実力は折り紙つきで、山口は関東女子インカレで負けなし。さらにふたりは昨年の全日本女子インカレで優勝を果たし、全国制覇を決めました。


関東ヨンナナクイーンの座に君臨する山口(左)/谷口。海にいると男子と同じに扱われることの多い女子セーラーですが、撮影する時「さむーい。鼻水見えてないですか? 大丈夫ですか?」と女の子っぽいです。photo by Junichi Hirai

「いままで負けていないので、“負けられない”プレッシャーを感じていました。でも、わたしたちの目標は総合なので、(去年の全日本女子総合で負けたので)どうしても勝ちたかった。女子スキッパー、女子クルーで乗れるのは、女子インカレだけなので特別な思いはあります。今年も全日本女子の総合優勝を目指してがんばります!」(山口)

「高校3年からコンビを組んでいます。いろんな人と一緒に乗っているけれど、やっぱり(山口との)このコンビが、いちばん息がピッタリ合う。ふたりで乗るのは久しぶりですが、コミュニケーションがうまく取れたこともいい結果につながりました」(谷口)

 スナイプ優勝の持田(3年)は、昨年470級からコンバートして、全日本女子インカレで5位、昨秋の関東女子インカレで優勝。クルーの稲垣(2年)はこの春からクルーに転向したばかりの新チームです。2011年全日本女子インカレスナイプ級を制した日本大OG、稲垣奈巳さんの妹でもあります。


スナイプ優勝の持田(左)/稲垣。「ふたりとも雰囲気が日大っぽいね」(もちろん褒め言葉です)というと、「よく、そういわれます…」と持田選手。おめでとう!photo by Junichi Hirai

「(上位が混戦していたことについて)レース中は点数を気にする余裕はありませんでした。チームを組んだばかりなので走らせるのでせい一杯。スタートはよくなかったけれど、上マーク回航してから追い上げる展開になりました。わたしたちは総合優勝が一番の目標なので、スナイプ個人優勝のうれしさより早稲田大に負けた悔しさも残ります。次は総合を狙います!」(持田/稲垣)

 春インカレは、世代交代をして初めて迎える未熟な時期といえます。秋が本番の彼らにとって、現時点でその実力を評価するのは適当ではないでしょう。この春の成績から秋に向けて、どのような選手が力をつけていくのか楽しみにしたいと思います。そして、来週からは関東インカレ予選・決勝が開幕します。果たして今年の関東の勢力図はいかに? こちらもお楽しみに!


総合優勝の早稲田大。スナイプ級スキッパーの山口優選手(右2番目)は、今年から470級へコンバート。今回は女子インカレの特別チームを結成して大会に挑みました。今年の全日本女子で旋風を巻き起こすのを期待します! photo by Junichi Hirai


470級成績


スナイプ級成績


総合成績

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