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まぼろしの全日本スナイプと七尾湾の虹

 全国でヨットレースが盛り上がっている11月。編集部も勢いに任せてアチコチの海を飛びまわっています。今月は福岡全日本インカレに始まり、再開催された葉山モス全日本、そして、先週末は石川県七尾市で開催されたスナイプ全日本に行ってきました。今週は江の島でおこなわれる470全日本の取材に行きます。(BHM編集部)

 大会不成立になったスナイプ全日本は、本当に残念でした。選手、運営のみなさんも同じでしょうが、編集長の気持ちも同じです。これまで編集長が現場で体験した不成立大会は一度だけ。たしか5、6年前におこなわれた同志社ウィークでした。

 あの時は、琵琶湖に風がまったく吹かず。当時の4回生(同志社ウィークは、ヨット部を引退した学生がレースを企画運営します)が、平身低頭に「こんなことになってしまい申し訳ありません」と謝っていたのが印象的でした。風が吹く吹かないは自然の摂理。それは仕方ないことだと重々承知しています。

 しかし、不幸は突然連続して訪れました。先月は浜名湖モス全日本、そして今回のスナイプ全日本も不成立。1カ月に2度もレース不成立になるとは一体? 常に強風、大荒れの海を求めているバルクヘッドマガジン編集部は、衝撃的にがっかりしています。仕方のないことですが…。

 その代わり、七尾湾では素晴らしい光景を目にしました。大会2日目は、雷や霰(あられ)、暴風、無風、雨、快晴とめまぐるしく変わる天候で、午後になってようやくレースがスタート。その直後、フリートの後方に大きな虹があらわれたのです。

 虹の写真なら珍しくありませんが、ヨットレースをやっている背景に虹のある写真は、どんな緻密に計算したって撮影できるものではありません。いくつもの偶然と幸運が重なってできるものだと思います。

 ただひとつ撮影に求められる条件があるとすれば、そのチャンスが巡ってきた時にカメラを持って海に出ていること、かもしれません。

 さあ、今週は、三河湾・日産マリーナ東海でJ/24全日本、蒲郡でレーザーラジアル全日本、江の島で470全日本選手権、葉山ではギル・カップも開催されます。マストがバキバキ折れるほどの強風を期待します。

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石川県七尾湾で開催されたスナイプ全日本。大会は不成立。まぼろしの全日本となりました。photo by Junichi Hirai

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