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とにかく規模がデカイ!世界一周ヴァンデ・グローブのビレッジ

 11月10日、世界一周ヨットレース「第10回 ヴァンデ・グローブ」がスタートします。バルクヘッドマガジン編集長は開催地レ・サーブル・ドロンヌで世界最大のヨットレースを取材撮影しています。ヴァンデ・グローブの魅力のひとつは、その規模のデカさ。2016年大会には驚きの220万人が来場しました(2020年大会はコロナで規制されました)。今年はさらに観客を集め、過去最大になると予想されています。バルクヘッドマガジンの写真でビレッジの様子をお伝えします。(BHM編集部)

◎11月10日のスタートは下記(YouTube)やFacebookで出港からスタートまでライブ中継されます。白石康次郎〈DMG MORI Global One〉の出港時間は日本時間17時30分。ヴァンデ・グローブのスタートは日本時間21時2分です。
◎Vendée Globe YouTubehttps://www.youtube.com/@VendeeGlobeTV/streams

白石康次郎さんがDMG MORI Global Oneの前で長年習っている居合を披露。日本人の侍パフォーマンスに人だかりができていました
人、人、人のポンツーン。何度見ても驚きを隠せません。観客はさん橋に並んだ出場艇を進路に沿って見学して歩きます。落ちる人もいるかなと見ていましたが、だれもいませんでした
白石さんが人前に出るとさん橋は大混雑になります。ほかのスキッパーも同じようなことをしているのかと言われるとそんなことはなく、船に来ないスキッパーがほとんど。そのためサービス精神旺盛な白石さんは別格の人気です
開場時間は10時から夜8時まで。開場と同時にたくさんの観客が押し寄せてきます。さながら大型アミューズメントパークのようです
ビレッジには大きなパビリオンがいくつもあり、自由に入ることができます。世界一周のコースや歴史、ヴァンデ・グローブに出場する選手や船の紹介。それに世界一周で出合う海の生き物、自然について紹介されています
パビリオンのなかではこれから世界一周に出発する40名のスキッパーが紹介されていました。観客は興味深く、選手について学んでいます
世界一周、セーリング、ヨットレースというカテゴリーだけではなく、海洋環境問題や自然エネルギーについてもゲームなどを使って分かりやすく紹介されています
子供たちはシンプルなゲームにも集まってきます。写真はただヨットの模型に息を吹きかけて走らせるだけのゲームですが子供たちには大人気
ビレッジでは出場チームもブースを出していています。写真は〈CHARAL〉によるマストに自力で登るアトラクション。見ていてかなり大変そうでした
こちらはルーレットでプレゼントをもらえます。ちなみにCHARAL(シャラール)はフランスで有名な牛肉の加工メーカーです
ヴァンデ・グローブの特長は子供たちが学校単位でビレッジを訪問することです。遠足の雰囲気で大勢の子供たちが世界一周を見学に来ています
日本からは公募で集まった高校生が来場しました。日本では見られない船の迫力とヨットレース人気にびっくりしていました
ビレッジにはいろんな場所にスキッパーと船の特大ポスターが飾られています。スポーツとして定着しているフランスの外洋ヨットレースがよくわかります
さん橋に入るまでには長蛇の列に並ばなければなりません。でもポンツーンを見学できるのはスタート前々日まで。それ以降は完全にレースモードに変わります
ヴァンデ・グローブのグッズもたくさん販売されています。ビレッジの販売会場だけでなく大きなスーパーでも売られ、地域活性化に役立っています
DMG MORI Global Oneのナビゲーションスペース。レース中はコクピットでの操船とナビゲーションが中心になり、ここで数分の仮眠を取りながらレースすることになります
出発前にはほとんどの積み込み準備が完了しています。DMG MORI Global Oneには航海安全のお守りも取り付けられていました
DMG MORI Global Oneには、協定世界時間、日本時間、フランス時間をすぐ確認できるように3つの時計が設置されていました
さん橋には出場艇がずらり。上げているセールは展示用のダミーセールで風が抜けるようにメッシュ生地になっています(船は動きません)
ボートの前にはスキッパーの看板が建てられています。写真はわずか22歳でヴァンデ・グローブに挑むViolette Dorange。マクドナルドがスポンサーです
Thomas Ruyant〈VULNERABLE〉とともに優勝候補のCharlie Dalin〈MACIF〉(写真)。バウのボリュームがとにかく大きい。しかし、57パーセントの完走率から分かるように、速いよりもトラブルのない走りがヴァンデ・グローブ勝者の必須条件です
フランスの伝説的外洋セーラーであり、ヴァンデ・グローブの創設者、フィリップ・ジャントー(72歳)が白石さんを訪問しました。彼は脱税問題でフランスを離れタイに在住しているため、現地を訪れたことは大きなニュースになりました
前大会では100万人(!)が出場したヴァーチャルレガッタ(eSailing)版ヴァンデ・グローブ。白石康次郎〈DMG MORI Global One〉と一緒に世界一周で戦えます。100万人のヨットレースって想像できない規模ですね
バルクヘッドマガジンでは日本国籍で世界一周を競う「世界一周全日本選手権」を企画しています。上記メンバーもエントリー済(名前下は艇名です)。みなさんもヴァーチャルレガッタに登録して一緒に世界一周しよう!
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