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大阪・関西万博会場の隣、舞洲を一周!第36回大阪市長杯2023

 7月16日、大阪北港マリーナ沖で「第36回大阪市長杯ヨットレース2023舞洲一周レース」が開催されました。1987年大阪市営の大阪北港ヨットハーバーの開港を記念して第1回大会が開催されて以来、2014年の民営化後大阪北港マリーナへの転換を経て、今年で36回目の開催です。大阪北港マリーナは、淀川の河口に位置し、2025年に開催される大阪・関西万博会場の夢洲(ゆめしま)からも非常に近い立地です。(レポート:大阪市長杯大会実行委員会 弘中健史)

北港マリーナ沖で開催された大阪市長杯ヨットレース。西からの強風と淀川の流れがぶつかり大きな波が立つ中、スタート!

 トッパー、シカーラ、オープンA(アクセスディンギー等)、オープンC(シングルハンド艇)、オープンS(ダブルハンド艇)の5つのクラス、56艇の選手が真夏の大阪の海をセーリングしました。

 表彰式は、マリーナ隣の緑地公園での開催です。レセプションはたくさんの商品が当たる第抽選大会で盛り上がりました。

 今回強風下での開催となり、大阪北港ヨットクラブ・大阪公立大学体育会ヨット部のみなさんにレスキューに奔走していただくこととなりました。大きな負傷者もなく大会を終えることができましたが、レスキュー体制については、今後さらに強化していきたいと考えています。

 関わっていただいたすべての皆さんありがとうございました。来年もお待ちしております! ここからは、入賞者3名の方々からのレポートです。

隣に見える青色の塔は、USJ?ではなく、舞洲スラッジセンターです。海上からの大阪北港の目印です

【まさかのサバイバルコンディション!? 大阪市長杯 舞洲一周レース】
(レポート/レーザー芦屋フリート 押井 猛)

 普段は比較的穏やかな風が吹きつつもトリッキーな淀川からの流れがレースを面白くする海面なのですが、当日は西から平均16ノット&ブローも30ノット超と想定外! 沖から淀川をさか上る大きな波にも巻き込まれてスタート前には沈祭りとなりました。

 市長杯名物の長いスタートラインを下1でスタートしたら舞洲の北岸壁手前でタック、ポートで他艇の前を気持ちよく切っていく良い序盤でした。

 1・2マーク通過後は、沖からの大きな波の影響もあるかと右に大きく伸ばして左に返すとちょっとオーバーセール気味。落としながら時折ブローにのって3マークに突っ込んでいくスリリングな中盤は、そのまま万博会場の夢洲と舞洲の間をバイザリーで突進していく展開に。

 最後は、舞洲東岸壁の風のなくなるスポットもなんとかしのいで、全マークをクラストップで回航できました。

 市長杯はローカルレースですが、大阪市長名義の賞状がいただけるので家族や仕事仲間からも「すごいねー」と褒めてもらえます(笑)。大阪市民でなくても参加できますので、皆さんもぜひ来年はご参加をお勧めします!!

アクセスディンギーも舞洲を一周しました

【クルー1年生2人の初レース!】(レポート:大阪公立大学体育会ヨット部 蔵前茜)

 一緒に乗るのは1年生2人。気合を入れていこう!と意気込んで当日を迎えると…かなりの強風&高波。正直少し怖かったです。でもこれは1年生2人の初レース。気合を入れて出艇。

 なんとか出艇して一通り動作の練習をして一安心したところでスタート予定時刻の12時が近づいてきました。

 いよいよレースです。スタートの時の動きをシミュレーション。いい感じでした。ですがスタート3分ほど前にジャイブしたとき、沈してしまいました。ピンチ!ですがすぐに起こして、1分後に遅れてスタートしました。

 もうだめかもと思いましたが、1年生2人が頑張ってハイクアウトしてくれたので気が付けばのぼりで5艇抜かしていました。そのまま順位を保ってゴール。結果はシカーラで8艇中3位。ありがとうございます!

 大阪市長杯のいいところは、たくさんのヨット好きの方々と交流できるところです。みなさん優しくてあたたかいです。ベテランさんから初心者の方までいろいろで、誰でもウェルカムな雰囲気があります。ヨット好きなみなさん、来年の大阪市長杯でお会いできるのを楽しみにしています!

大抽選会では、ジャンケンでの争奪戦もあり大盛り上がりでした

【新入生クルーの必死のハイクアウト!】(大阪公立大学体育会ヨット部 直田鼓太朗)

 大阪灯台で10m程の風が吹き沈艇が続出する中予告信号が発され1グループ目・2グループ目ともにスタートしました。

 スタートは数秒で遅れたものの、シカーラクラスで1回生の2人を乗せ三人で出場しており、新入生クルーの必死のハイクアウトのおかげでクローズを走りきるころには後続のシカーラ艇を突き放すことができました。

 しかし舞洲と夢洲の間の航路をランニングで走る際に風が弱まっており、また三人乗りであったため後続の2人乗りのシカーラに徐々に迫ってこられていました。

 そして最後のアビームで橋桁ブランケを大きく受けてしまい最後の最後で抜かされ2位でフィニッシュとなってしまいました、、、1回生の2人ごめんね、、

 今年は例年より風が吹いてしまい混沌としたレースになってしまいましたが、万博の開催される夢洲の横を通りますし、また北港ヨットハーバーが万博の年に開催される「メルボルン大阪ダブルハンドヨットレース」のゴール地点でレースができるので、とても良い経験になるのではないかと思います。

第36回大阪市長杯ヨットレース2023舞洲一周レース 成績

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