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ワールドの切符は誰の手に? 蒲郡ナショナルチーム選考3日目

 2月12日、愛知県蒲郡で開催されている「2022年JODAナショナルチーム最終選考会」3日目は風弱く、風が大きく振れる場面もある軽風戦となりました。また、第9レースでは44艇中12艇がスタート失格(BFD)となる波乱もありました。(BHM編集部)

3レースおこなわれたナショナルチーム選考3日目。これまで強風から軽風までバラエティにとんだコンディションで9レースを終えました。本選考は12レース予定されています

 選考3日目は不安定な風でむずかしい内容となりました。午前中は風待ち。午後から吹き出した北西風でレースが始まりましたが、風は左へ左へとシフトしていきました。

 そのなかで抜群の走りを見せたのは藤田蒼士(B&G兵庫ジュニア海洋クラブ)です。3レースとも上マークをトップ回航する圧巻の走りで(2-1-BFD)総合6位へ。第9レースのBFDが悔やまれますが、軽風のスピードは文句なくナンバーワンといえるでしょう。

 トップの池田航介(江の島ヨットクラブジュニア)は、強風から軽風まで大きなミスをしない堅実な走りで首位を保守。池田は選考通過とともに世界選手権出場に王手をかけました。

 13日最終日の注目は、上位5位以内(世界選手権出場枠は上位5選手)に誰が入るかです。第9レースで、堤 悠人、藤田蒼士、岩波萌夏が失格となりましたが、本選考では合計10レース以上の実施で2レース分の失点がカットされます。最終日に1レース以上おこなわれれば、順位が変動する可能性が大いにあります。

 ナショナルチーム選考最終日にどんなドラマが待っているのでしょうか。冬の蒲郡で戦うジュニアセーラーにご注目ください。

急激に右へ風が振れた第6レースでは選択海面が勝敗を大きく分けました。右海面の奥まで走った選手は大きくオーバーセールすることに
暫定1位 池田航介(江の島ヨットクラブジュニア)
2位 堤 悠人(江の島ヨットクラブジュニア)
3位 堀野 瑠海(B&G兵庫ジュニア海洋クラブ)
4位 本多 剛(海陽海洋クラブ)
5位 後藤大志(YMFS ジュニアヨットスクール葉山)
6位 藤田蒼士(B&G兵庫ジュニア海洋クラブ)
第7レース最終レグで左海面を選択し、見事逆転トップフィニッシュを飾った兒島惟高(江の島ヨットクラブジュニア)
第9レースでは12艇がブラックフラッグ(スタートリコール)により失格となりました
午前中は風待ち。選手たちは特別協賛:NTP(名古屋トヨペット)グループの電動キックボード風モビリティを体験しました
夕日の中、後片付けする選手たち。明日13日は選考最終日です。天気は曇り雨。風は不安定となる予報です

◎2022年JODAナショナルチーム最終選考会 3日目上位成績
9R終了時 参加44艇
1 池田航介(江の島ヨットクラブジュニア)33p
2 堤 悠人(江の島ヨットクラブジュニア)42p
3 堀野 瑠海(B&G兵庫ジュニア海洋クラブ)46p
4 本多 剛(海陽海洋クラブ)49p
5 後藤大志(YMFS ジュニアヨットスクール葉山)64p
6 藤田蒼士(B&G兵庫ジュニア海洋クラブ)68p
7 岩波萌夏(江の島ヨットクラブジュニア)68p
8 吉岡晴月(真野浜セーリングクラブ)72p
9 伊藤音人(B&G 時津海洋クラブ)86p
10 加原弦季(江の島ヨットクラブジュニア)86p

2022年JODAナショナルチーム最終選考会 3日目成績
※名前後ろの数字は年齢/学年を表し、5=小学5年生、6=小学6年生、7=中学1年生、8=中学2年生を意味しています
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