全日本準優勝、岡田奎樹の全日本モス選手権レポート
今年モス級全日本選手権に出場した東京五輪470級代表の岡田奎樹選手からレポートが届きました。岡田は昨年モスを購入し、プライベートでフォイリングを楽しんでいます。五輪までの1年間はモスを封印して470の練習に専念していましたが、五輪後に再びフォイリングを開始。今回は、49er級日本代表の小泉維吹もチャーター艇で出場し、東京五輪に出場した2人のオリンピアンが全日本に華を添えました。(BHM編集部)
◎一週間前に現地入りして猛特訓。しかし、王者・後藤に一歩届かず!
10月2、3日に浜名湖で行われた全日本モス。今年は気合いを入れて一週間前に現地入りして、「優勝に絡めるか?」と期待しながら小泉維吹と猛特訓した。(レポート/岡田奎樹、写真キャプション/BHM編集部)
本大会には4人の高校生も参加。20代も5人と若い選手が多い大会で非常にうれしく楽しい大会となった。そして年配セーラーの自作で加工されたモスを見るのも新鮮でとても勉強になった。
初日は風待ちで始まり、夕方に吹いてきた風(10〜14ノット)で2レースを実施。とにかくビーカー艇(後藤、行則)が速い! 自分の練習の成果は……うーん。。。
2日目も午前中は風が弱く風待ち。昼過ぎから吹き始めたものの、飛べるかどうかの風速。その風の中でレースが始まった。王者・後藤は飛べず、数艇のみが飛ぶ絶好のチャンス。
しかし、チャンスを活かせなかったのは残念。このレースでは高校生の宇田川涼太郎がうまくフォイリングを維持して2位フィニッシュ。素晴らしい。
第4レースは徐々に風速が上がってきているものの、スタート時はまだ弱く、数艇のみが飛べるというチャンスが続き、なんとか逃げ切り。1位と1点差の2位で最終レースに持ち越した。
最終レースでは全員飛べる風速でスタート。スタート後1位の後藤とスピード差があり、これはチャンスないなと思っていたら、なんと後藤がタックで沈! これは大チャンス! ここで1週間の練習の成果を発揮する時だ。
しかし、練習ではできていたフォイルタックを失敗。この時点で1位フィニッシュが難しくなり2位フィニッシュ。総合も2位となった。
今大会も開催が可能か難しい状態でしたが、全日本選手権が無事に開催できたことに非常に感謝しています。来年も多くのセーラーが参加して、どんどん盛り上がっていくことを期待しています。
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- 全日本モス・フォトギャラリーhttps://junhirai.photoshelter.com/gallery-collection/2021-Japan-Moth-nationals/C0000Qm9Go5wDoUY