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風に恵まれ全12レース完了。フィン級東京五輪代表選考最終日

 5月14日、「フィン級東京オリンピック代表選考」最終日となる5日目は、前日の雨が上がり夏のような青空が広がりました。しかし風は弱く、8ノット前後の南風で2レース実施され、最終日も瀬川和正が1-1位。全12レーストップという驚愕のスコアで選考1位通過を決めました。瀬川はフィン級日本代表として、江の島で開催される東京オリンピックに出場します。(BHM編集部)

前日までの成績で日本代表を決めた瀬川和正。選考は終わりましたが、選手全員が最後までレースに出場したいという意思で出場し全12レースを終えることができました
フィン級東京オリンピック代表選考5日目 最終成績
フィン級日本代表選考で正々堂々と戦った4選手。左から藤村裕二、國米 創、瀬川和正、西尾勇輝
東京五輪を機に復活したフィン級。全員が初めてのフィン経験で手探りのキャンペーンでした。他国とは比較できない程の短い時間で急成長を遂げた選手たちに拍手を贈りたいと思います
フィン級日本代表の瀬川和正(31歳)。小学生の頃は競泳、中学・高校はサッカー部で活動。龍谷大学ヨット部で初めてセーリングに出合い、ヨット部引退を機にレーザー級でオリンピックを目指すことを決意(大学時代はスナイプ級に乗り、個人戦30番台の成績が自己最高)。初めて買ったレーザーは1、2万円で先輩に譲ってもらった中古艇でした。それからアルバイトを転々としながらリオ、東京五輪に挑戦しましたが敗退。2020年2月の世界選手権で代表を逃した悔しさ、反省を生かしてすぐさまフィン級に転向。本選考での勝利はレーザー級で積んだ経験が大きく影響しています。「レーザーの代表選考では自分の力を過信していたし、周囲やまわりの選手を気にしすぎていた。結局、気持ちの部分で負けたんだと思います。こうした自分の弱い部分を克服したいという意味もあってフィン級に挑戦しました。これまでフィン級で世界の選手とレースしたことがありません。オリンピックで自分の力がどれぐらいなのか、世界の選手と走り合わせできるのを楽しみにしています」。瀬川選手は東京五輪後、レーザー級に戻りパリ五輪を目指すことを明言しています
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