感動のフィニッシュを目の前で体験!リアルタイムレポート
2022年にスタートする世界一周ヨットレース「グローブ40」(Globe40)に向けてフランスで準備を進めている鈴木晶友さんが、白石康次郎選手のフィニッシュを出迎えました。リアルなフィニッシュの様子を伝えてもらいます。(BHM編集部)
◎水平線の向こうから〈DMG Mori Global One〉が見えてきた
2月11日、フィニッシュ地のレ・サーブル・ドロンヌでは、DMG MORI セーリングチームの皆さんや、応援する方々が、朝からフィニッシュに向けて準備に取り掛かっていました。(レポート/鈴木晶友 MILAI)
ヴァンデ・グローブのレースヴィレッジは、感染防止のため入場規制がされ、72時間以内にPCRテストを受けた関係者の立ち入りに限定されました。それでも街中や海に面したアパートの至る所に、セーラーの到着をお祝いする垂れ幕を見ることができ、祝杯ムードです。
チームの方々はいつもとちょっと違った雰囲気で、到着できることを喜ぶかたわら、初のヴァンデ・グローブのフィニッシュ達成を目前にして緊張というか、既に感激しているムードを感じました。
雲がかかった水平線には出港時はなにも見えませんでしたが、Ribボートを走らせること10分、1艇のセールボートが雲から抜け出てきました。白石さんです。ここレ・サーブル・ドロンヌからスタートして、どこにも寄らず世界一周して帰ってきた船が目の前にいると思うだけで、早くも目頭が熱くなります。
フィニッシュ後は干満の都合で2時間ほど海上待機がアナウンスされ、14時に入港することに。
この2時間の待機時間では、チームの方々が交代でIMOCA60に乗り移り、白石さんとフィニッシュを喜んだり、レース中の出来事を話していました。
今回は幸いなことにカメラボートに乗せて頂いたので、船団の一番前でこの声援を感じることができ、フランスが国をあげて応援するヴァンデ・グローブを肌で感じることができました。
桟橋到着後はチームメイト全員をデッキ上げ、共に祝杯を上げたり、チームメイト1人1人に心から感謝を伝えたりと、白石さんはシングルハンドではなくチームで世界一周をしたんだと、心から感じることができました。
完走を成し遂げたのは白石さんご本人ですが、それをしっかりチーム力と伝えられる事に心から感動しました。
DMG MORI グローバルワン号は、約2週間レ・サーブル・ドロンヌに停泊され、その後ホームポートのロリアンに戻るそうです。
素晴らしい感動と勇気、そして一生忘れられない思い出を作ってくださった白石康次郎さん、ありがとうございます。ヴァンデ・グローブのフィニッシュ本当におめでとうございます!
- 世界一周完走、白石康次郎プレスカンファレンス一問一答https://bulkhead.jp/2021/02/80524/
- ヴァンデは人生そのもの。白石康次郎フラッシュインタビューhttps://bulkhead.jp/2021/02/80503/
- 【速報】白石康次郎〈DMG Mori Global One〉、世界一周達成!https://bulkhead.jp/2021/02/80471/