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世界一周完走、白石康次郎プレスカンファレンス一問一答

 2月11日、94日21時間32分56秒で世界一周を達成した白石康次郎選手のプレスカンファレンスの一問一答です。プレスカンファレンスの様子はレ・サーブル・ドロンヌ(仏)から世界にライブ配信されました。(BHM編集部)

世界一周を達成し帰着後の白石康次郎選手は休むまもなく記者会見に出席しました

◎ヴァンデ・グローブの魅力について話してもらえますか?

白石:まず、ここに無事にフィニッシュできたことはみなさんの支えのおかげです。感謝申し上げます。ありがとうございます。

今回のヴァンデ・グローブは初めてのことが多くて、まず新艇で新しいチームで望んだことがひとつ。あとこれは言っていないんですけれども、スタート1年前に心臓の大手術をして半年間練習ができなかったこと。これも大きかったです。

スタートしてすぐにメインセールが壊れて、これも予想していなかったです。でも最高のチームを持てたので、みんなで相談して一週間掛けて直して、そのメインセールで世界一周できたことは本当にみなさんのおかげだと思っています。

あと、30年間夢見て、フランスの大勢の方がぼくにいろいろ教えてくれて、すべての方々に感謝申し上げます。ありがとうございます。今回こそフランス語を覚えようと思いましたが、フォイルがうるさくて覚えられなかった。また別の機会に覚えます。メルシーボークー。

◎いつも笑顔でポジティブですが、どのようにトレーニングしたのか。メンタルコーチのような人がいたのでしょうか?

白石:生まれてこの方ずっと変わらないこと。子供の頃からいままで変わったことがないので、それがよかったんじゃないかなと思います。

◎日本人初、日本でも反響はどうでしたか?

白石:いちばんすごいのは白石康次郎とGoogle、YAHOOで検索すると次にヴァンデ・グローブと出るようになったということが大きいと思います。アジアや日本の人はほとんどヴァンデ・グローブを知らなかったんです。今回ぼくがフィニッシュして多くのアジアの人に広まったので、いずれどんどんアジアから参加してくれればいいなと思っています。

◎日本のシングルハンド、外洋レースがこれからどういう風に大きくなっていくのか。そういう仕組はありますか? それを今後どのように発展させていきたいですか?

白石:ぼくが外洋を目指したのは、多田雄幸さんがBOCチャレンジで優勝したことが大きかったです。それでぼくは外洋レースを知ったので、ぼくがヴァンデ・グローブを完走することによって、多くの人が(外洋レースを)見るようになると思います。

日本に帰って1年間はスポンサーやみなさんに恩返ししたいと思うので、ぼくを中心にヴァンデ・グローブやシングルハンドの世界を知ってもらえればと思います。アジアに帰ってがんばります。

あと、レース委員会の方には、アジアのぼくみたいな言葉の分からない人をやさしく迎えていただいて、参加させていただいて、本当に心から感謝したいと思います。ありがとうございます。

◎今回のレースでいちばん美しかったこと、美しかったものはなんでしょう?

白石:メインセールが破けて一週間掛けて直して、再びメインセールを上げた光景が忘れられません。

◎夢を成し遂げることには「悲しい」という意味と「うれしい」という気持ちがあります。夢を成し遂げた時、うれしいですか、悲しいですか?

白石:悲しいことはないですね。すごくうれしいです。もうひとつうれしいのはこれだけ多くの方々に支えられ、いいチームができて、素晴らしいセーラーたちと一緒にいられることは本当に幸せです。悲しいことは何もないです。

◎スポーツには2つ重要なことがあって、1つはスタートをきること、それとゴールすること。きょうフィニッシュする直前に大勢の船がまわりに来ましたが、その時、だれを思い出して、どういう気持ちでしたか?

白石:とにかくチームの顔が見られたのが最高にしあわせでした。本当にいいチームで、それに今回のチームがいなければ世界一周できなかった。本当にたくさんのボートがきて、チームの顔が見られたときには感動しました。

◎船との対話を重要と考えていたと思いますが、どのように対話していましたか?

白石:船には本当によく走ってくれたな。よく世界一周もってくれたな。本当に船に感謝しています。ただ今回せっかく新艇を作ったんですけれど、メインセールが破けて100%船の性能が発揮できなかったのは申し訳なかったと思います。

◎ビル(コーチ。Roland Jourdain)から世界一周を達成するのにどのようなことを学びましたか?

白石:ビルがいなければ、このレースをフィニッシュできなかったと思います。心から感謝します。今回、ビルが名コーチで、ヤニック、マキシムもぼくもみんなフィニッシュして、ぼくがいちばんできの悪い生徒でした。あとビルの言うことを聞いていればもうちょっと速かったです。できの悪い生徒でもいつも忍耐強く一緒に乗ってくれたので感謝しているし、ぼくが日本で雑誌で見てあこがれのヒーローたちと一緒の舞台でセーリングできるのは夢のようです。

ビル:できの悪い生徒だと思っていない。すばらしい生徒だと思っています。セールが真っ二つに切れた時には9割のセーラーはカナリア諸島に戻ってリタイアするだろうと思っていたけれど、忍耐強くリペアしてフィニッシュできたことは素晴らしいことです。

白石:うちのチームはだれもやめろとは言わなかった。ひどいチームです(笑)。ほとんどをあのメインセールで走ったから、ぼくもまさか完走できるとは思っていなかったです。すばらしいチーム力だったと思います。

◎4年度、またここで会えますか?

白石:ぼくひとりの一存ではわからないです。これからチームとオーナーとよく相談して決めたいと思います。選ばれればうれしいです。今度出る時にはビルの言うことを聞きます。

◎(白石選手が船で食べていた)マヨネーズ+サーディン缶が反響でした。

白石:フォイル艇でサーディンを食べるのはむずかしいんです。でもサーディンはとてもおいしいです。実は昨日も食べました。

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