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写真で振り返る日本のヨットレース、この10年(5)

 天気が急変する。海ではよくあることで、時には危険をともないます。2014年11月に石川県七尾湾・和倉温泉でおこなわれたスナイプ全日本選手権は、記憶に残る不思議な天気に見舞われました。(BHM編集部)

2014年スナイプ全日本は天気に翻弄された大会として記憶しています。スタート後、雨雲が過ぎると大きな虹があらわれました

 まず一番に思い出されるのは、とにかく寒かったということです。針で肌を刺すような冷たさ、と言ったらいいでしょうか。海上は関東地方とは比べ物にならない寒さです。朝の天気は快晴。ここから目まぐるしく天気が変化する不思議な1日がはじまりました。

 予定通りに選手たちが海に出てスタートを待っていると、巨大な雨雲が近づいてきました。そして、大粒の霰(あられ)が振り出し、バチバチを音を立てて選手を襲います。風は急激に38ノットまであがり、急いでハーバーへ帰港しました。荒れた海上は沈艇が続出し、緊張感が漂います。

 昼間で陸上で待機していると雨がやんで再出艇。するとだんだん空が晴れてきて、大きな虹があらわれました。気温もあがり、夏に戻ったような爽やかな海に変わっていきました。

 風も中風まで上がり、ようやくレースができると思いきや、今度は一気に風が振れて、さらに雨雲がやってきてレースはキャンセルに。1日のなかで、雨、強風、晴れ、微風、曇り、中風、雷、雨、強風に遭遇する不思議な天気になりました。

 地元の方に話を聞くと、急激な天気の変化は、冬の七尾湾でよくあることのようです。大会はその後も天気に恵まれず、2014年のスナイプ全日本選手権は大会不成立となりました。

あられが降ってきて、セールやデッキを叩く音が響き渡りました。極寒の海から戻って入った和倉温泉の心地よさが思い出されます
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