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写真で振り返る日本のヨットレース、この10年(2)

江の島でおこなわれた2014年インターハイ。強風、大波で沈艇が続出しました

 見た途端に記憶がよみがえる写真があります。その写真を見ると一瞬にして海の状況や暑さや風の匂い、撮影ボートの揺れまで思い出すから不思議です。

 毎年夏に開催される高校総体 インターハイ。2014年に江の島で開催された大会は、レース進行が危ぶまれるほどの強風予報でした。レース委員会はスケジュールを変更して、1グループごと交互に出艇させるイレギュラーな方式でレースをおこないました。

 レースは強風と江の島特有の大波で沈艇が続出し、風と波のタイミングで数艇が一瞬にして転んでしまうような状況でした。写真は中村学園三陽高チームで、風と波にあおられクルーが前方へすっ飛んでいく様子です。真正面から撮影しているので、ちょうどリーチングマークを回航する直前だと思われます。

 この写真には後日談があり、大会の数年後、学生ヨット選手権の会場で選手に声をかけられました。彼は「江の島で撮ってもらった写真、あれはぼくです。あのあとケガをして大変でした」と話してくれました。それを聞いてから、この写真を見ると「痛さ」も伝わってくるようになりました。

上の写真のあとは当然こうなります。当時のインターハイでは420級ではなくFJ級が採用されていました
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