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【W杯最終戦】風の振れに翻弄される中、470級男女が快進撃!

 6月6日、フランス・マルセイユで開催されている「ワールドカップシリーズ最終戦」2日目。マルセイユ沖は軽風、風の変化が激しく、初日に続き、選手たちはふれまわる風に翻弄されました。(BHM編集部)


待望のトップフィニッシュを飾った市野直毅/長谷川孝。今回もチャーター艇で出場していますが、市野選手は「船は関係ありません」と一言。見事な走りを見せました。photo by Junichi Hirai

 軽風ながらも各クラスともに予定レースを実施。本日の見所は470級男子でした。第3レースで市野直毅/長谷川孝が逆転トップフィニッシュを飾り、第4レースでは岡田奎樹/外薗潤平が1位を獲得。

 岡田/外薗はカットレースが入り、7-(12)-7-1位で総合4位に。日本男子勢は、磯崎/高柳6位、土居/木村8位、市野/長谷川10位、とトップ10に4チームが入る快進撃をみせています。

 また、470級女子の吉田 愛/吉岡美帆は、シフトの多い風でもミスを最小限にする安定感をみせ3位へ上昇しました。明日、大会3日目も予選シリーズが続きます。

ワールドカップシリーズ最終戦マルセイユ大会 2日目成績
470級男子 参加18艇 4レース終了時
1. HUN Balázs Gyapjas / Zsombor Gyapjas 7.00p
2. ESP Jordi Xammar Hernandez / Nicolás Rodríguez García-Paz 8.00p3. AUS Mathew Belcher / William Ryan 14.00p
4. 岡田奎樹/外薗潤平 15.00p
6. 磯崎哲也/高柳 彬 19.00p
8. 土居一斗/木村直矢 21.00p
10. 市野直毅/長谷川孝 23.00p
13. 高山大智/今村公彦 26.00p

470級女子 参加20艇 4レース終了時
1. GBR Hannah Mills / Eilidh McIntyre 7.00p
2. ESP Silvia Mas Depares / Patricia Cantero Reina 8.00p
3. 吉田 愛/吉岡美帆 13.00p
14. 宇田川真乃/工藤彩乃 31.00p
20. 林 優季/西代 周 48.00p

レーザーラジアル級 参加24艇 4レース終了時
1. BEL Emma Plasschaert 8.00p
2. HUN Mária Érdi 9.00p
3. GBR Alison Young 17.00p
5. 土居愛実 19.00p
24. 冨部柚三子 52.00p

レーザー級 参加25艇 4レース終了時
1. GBR Nick Thompson 9.00p
2. GBR Lorenzo Brando Chiavarini 11.00p
3. PER Stefano Peschiera 15.00p
25. 瀬川和正 58.00p

RS:X級男子 参加19艇 6レース終了時
1. FRA Pierre Le Coq 13.00p
2. POL Pawel Tarnowski 19.00p
3. FRA Thomas Goyard 20.00p
11. 富澤 慎 47.00p
17. 倉持大也 87.00p
19. 尾川 潤 90.00p

RS:X級女子 参加19艇 6レース終了時
1. NED Lilian De Geus 16.00p
2. RUS Stefania Elfutina 22.00p
3. HKG Hei Man H V Chan. 22.00p
11. 伊勢田愛 46.00p
13. 須長由季 55.00p
14. 小嶺恵美 57.00p
17. 大西富士子 66.00p

◎2018 World Cup Series Final
http://evenements.ffvoile.fr/wcsf2018/
ワールドカップ最終戦トラッキング(SAP Sailing Analytics)


午前中は厚い雲におおわれたマルセイユ沖。雲が流れるとともに風は大きく変化しました。これまでの2日間、トリッキーな風でおこなわれます。photo by Junichi Hirai


名実ともに世界のトップセーラーの仲間入りを果たしたラジアル級の土居愛実。ハードな練習と海外遠征の連続で、セーリングブーツは年間3足はきつぶし、セールは2レガッタ毎に新調するとのこと。photo by Junichi Hirai


マルセイユ沖にあるシャトー・ディフと呼ばれる無人島は「巖窟王」(モンテ・クリスト伯)の舞台になった島です。photo by Junichi Hirai


W杯初開催、さらにパリ五輪が控えているとあって観覧船は満員。船から応援が聞こえるほど盛り上がっていました。photo by Junichi Hirai


総合4位につけた岡田/外薗。このチームでの海外遠征はパルマ(プリンセスソフィア杯)、W杯イエールに続いて3回目になります。photo by Junichi Hirai


出艇前「順位を崩さずにいきたい」と話していた磯崎哲也。6位へ下がりましたが、まだまだメダル獲得圏内です。photo by Junichi Hirai


フィン級のスタート。どのレース海面からも見えるノートルダムが映えます。リオ五輪のキリスト像、東京五輪の江の島のようにオリンピック・セーリング競技のシンボルです。photo by Junichi Hirai


RS:X級男子には日本から3選手が出場しています。写真は開催直前に出場権利が得られたため大急ぎでエントリーした尾川潤。photo by Junichi Hirai


昨年から国際大会で結果を出している富澤 慎。欧州滞在のシェンゲン協定(欧州シェンゲン領域国の滞在日数は180日間のうち90日を超えられない)のため前日入りするというあわただしさでした。「オーフス(世界選手権。今年の最重要大会)を考えるとギリギリになってしまいました」とのこと。シェンゲン協定は欧州遠征する日本選手には必ずついてまわる悩みでもあります。photo by Junichi Hirai


前週、メキシコで開催された北米選手権に出場した倉持大也。国際大会の経験値も増えてきました。photo by Junichi Hirai


フォイリングナクラが登場して約1年が過ぎました。トップセーラーの走りを見ていると「派手に高く飛ぶ」というよりも、風下舷は「水面スレスレに飛ぶ」(はねるイメージの時も有り)という印象です。とにかくアクションひとつひとつにコツがあるようで完成形がまだ見えていない印象を受けます。photo by Junichi Hirai


ジャイブアクションもブームをくぐるまでは浮いていて、選手が反対舷に移動したら一旦水に触れて再び浮き上がるという感じです。photo by Junichi Hirai


パリ五輪の開催地でもあるセーリング会場。正式な名称は「Stade Nautique du Roucas Blanc」です(すみません、編集長は読めません)。手前の四角い屋根の建物はフランスセーリングチームのナショナルトレーニングセンターです。photo by Junichi Hirai

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