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RS:X男子・富澤 慎、リオ五輪日本代表に

 4月3日、リオ五輪日本代表選考がおこなわれている「プリンセスソフィア杯」5日目。決勝フリート最終日は、微風〜軽風のライトコンディションでおこなわれました。RS:X級男子の富澤 慎は、メダルレース進出をのがしましたが総合14位に。日本セーリングで第1号となるリオ五輪の出場切符を手にしました。(BHM編集部)

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ヒートアップする470級男子、スリーボンドvsチームアビーム。photo by Junichi Hirai

 RS:X級男子は1月にマイアミで開催されたISAFセーリングワールドカップ・マイアミ大会が第一選考、そしてこのプリンセスソフィア杯が第二次選考となります。若手筆頭・板庇雄馬は、二度の大会で富澤 慎の前を走れず、実力差を見せつけるカタチで富澤が3度めのオリンピック代表に内定しました。

「今はホッとしているというよりも、代表が決まったことで「さあ、やるぞ!」という気持ちです。過去のセーリングを振り返りみると、最高に調子の良かったと感じているのはワールドで11位を取った2年前。いまの自分を客観的に見て、その頃に比べるて実力は落ちている。まずは、その頃のフィーリングを取り戻したい」(富澤)

 富澤 慎は北京五輪、ロンドン五輪のRS:X級男子の代表選手。五輪の成績は北京10位、ロンドン28位。リオでは、それ以上の成績を目指す? と聞くと「いまの自分には、まだまだ力が足りない。自分の実力は世界のランキングで20〜30位程度。今年は15位前後まであげたい」と冷静に自分を判断していました。富澤 慎のさらなる飛躍に期待します。おめでとう!

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リオ五輪日本代表に内定した富澤 慎(トヨタ自動車東日本)。プリンセスソフィア杯前半では総合3位に立つ好調を見せましたが、後半戦はバテントラブルもあり失速。代表に決まりましたが少々不満の残るレガッタになりました。photo by Junichi Hirai

 注目のスリーボンド対チームアビームは、観戦している方がシビレるほど緊迫した戦いが繰り広げられました。ターニングゲームとなった第9レースで、スタートから飛び出した土居一斗/今村公彦(チームアビーム)は、上マークトップ回航から独走。華々しいトップフィニッシュを飾りました。チームアビームは10位から6位へ急上昇でメダルレース進出です。

 松永鉄也/吉田雄悟(スリーボンド)も負けていません。7位、10位で3位と同点の総合4位。最終メダルレースは、チームアビームとの戦いと同じくメダル獲得にも注目が集まります。

「きょうは、なんとか凌いだ、という感じです。体調はかなりよくなったので、通常と変わりません。(チームアビームを)気にしないというのは嘘になるけれど、明日は3位に入ることを目標に戦います」(松永鉄也)

 メダルレースには、470級男子に2艇、女子に1艇が出場します。タイムスケジュールは、470級女子が12時、470級男子が12時45分(現地時間)。日本470はメダル獲得できるのか? 470男子第一選考の結果は? プリンセスソフィア最終日をお楽しみに。

◎46 TROFEO S.A.R. PRINCESA SOFÍA
http://www.trofeoprincesasofia.org/

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スリーボンド、松永鉄也/吉田雄悟。初となるメダル獲得なるか?photo by Junichi Hirai

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チームアビーム、土居一斗/今村公彦。「緊張しますね。松永さんは腰が痛い時の方が調子がいいのが分かりました(笑)」と今村。彼はロンドン五輪前にはスリーボンドに所属し、松永鉄也のクルーを務めました。今村はスリーボンド、チームアビームそれぞれの強み弱点を知る選手です。photo by Junichi Hirai

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シルバーフリートで奮闘した市野直毅/長谷川孝。代表選考のポイントはつきませんが、自身のセーリングを向上したいという気持ちから急遽参戦を決めました。photo by Junichi Hirai

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つらい戦いが続く安田真之助。五輪選考までは高校教員を離れてセーリング漬けの生活に。クロアチアでトレーニングしています。photo by Junichi Hirai

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49er級の牧野幸雄/高橋賢次。ゴールドフリートに入って自分のセーリングができず、フリートにもまれていましたが、最終レースはトップフィニッシュを決めました。photo by Junichi Hirai

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プリンセスソフィア杯も残す所メダルレースのみ。日本3チームの戦いに注目しましょう。photo by Junichi Hirai


大会5日目ダイジェスト。富澤 慎、牧野幸雄、高橋賢次、土居愛実、須長由季のインタビューあります。映像:デイリーセーリング

◎プリンセスソフィア杯5日目成績
RS:X級男子 82艇参加
14. 富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
55. 板庇雄馬(立命館大学)

470級男子 79艇参加
1. ARG Lucas CALABRESE / Juan DE LA FUENTE 39p
2. GBR Luke PATIENCE / Elliot WILLIS 50p
3. ESP Onán BARREIROS RODRÍGUEZ / Juan CURBELO CABRERA 68p
4. 松永鉄也/吉田雄悟(スリーボンド) 68p
5. SWE Johan MOLUND / Sebastian ÖSTLING 69p
6. 土居一斗/今村公彦(チームアビーム) 91p
7. GRE Panagiotis MANTIS / Pavlos KAGIALIS 95p
8. Johan MOLUND / Sebastian ÖSTLING 96p
9. USA Stu MCNAY / Dave HUGHES 96p
10. FRA Guillaume PIROUELLE / Valentin SIPAN 99p
37. 飯束潮吹/八山慎司(エス・ピー・ネットワーク)
55. 市野直毅/長谷川孝(和歌山セーリングクラブ・横浜ゴムMBジャパン)

470級女子 62艇参加
1. NZL Jo ALEH / Polly POWRIE 24p
2. FRA Camille LECOINTRE / Helene DEFRANCE 31p
3. GBR Hannah MILLS / Saskia CLARK 33p
4. BRA Fernanda OLIVEIRA / Ana BARBACHAN 39op
5. GBR Johan MOLUND / Sophie WEGUELIN 38p
6. 吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセホールディングス) 46p
7. USA Anne HAEGER / Briana PROVANCHA 72
8. NED Afroditi KYRANAKOU / Anneloes VAN VEEN 77p
9. POL Agnieszka SKRZYPULEC / Irmina MROZEK GLISZCZYNSKA 82p
10. RUS Alisa KIRILYUK / Liudmila DMITRIEVA 84p
21. 山口祥世/畑山絵里(ノエビア) 145p

レーザーラジアル級 117艇参加
23. 土居愛実(慶応義塾大学)
69. 冨部柚三子(レーザー江の島フリート)

レーザー級 164艇参加
82. 安田真之助(宮津高等学校・教員)
145. 瀬川和正(鳥取県セーリング連盟)

RS:X級女子 66艇参加
26. 須長由季(ミキハウス)
43. 小嶺恵美

49er級 74艇参加
20. 牧野幸雄/高橋賢次(トヨタ自動車東日本)

ナクラ17級 56艇
46. 後藤 浩紀/田畑 和歌子(SAILFAST・チームアビーム)

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