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今年も踊った!徳島阿波踊りヨットレース

 「イヤ〜暑いねぇ」のあいさつが飛び交う今年の夏。関西を代表する「阿波踊りヨットレース」に71艇が集結した。13日夕刻からの前夜祭には500名を超える参加者たちが集い、徳島ヨットクラブ(TYC)メンバーは、汗だくになりながら応対していた。マリンターミナル岸壁では旧友たちが握手を交わし、肩をたたき合い再会を歓ぶシーンに溢れていた。(文・写真/山崎武敏)


夏の関西レースの代表格、徳島・阿波踊りヨットレース。毎年、阿波踊り期間に開催されるヨットレースです


スタートは早朝8時半。今年は微風スタートとなりました

 今年もたくさんの参加艇が海面を埋めた。過去最高158艇を記録した頃を思えば減少傾向にあるが、西のビッグイベントは健在だ。TV・新聞各メディアの参加を見てもこのイベントの重要性が良く分かる。それに、昨年から「後援・徳島県」となった事は今後の運営上心強い。

 8月14日、8時30分。北東風2〜3mでスピンスタート。沖寄りの群れから最新大型艇〈Bare Essentials〉(Robinson55、NZL) がスルスルと抜け出してきた。韓国でのボートショーに参加した後、日本をよく知るBoyd Smith氏が参戦、1987年メルボルン大阪、レーサーAクラス2位〈Dr RAI〉の岡本 頼(TYC)がヘルムスマンを担当した。

 圧倒的なスピードで後続艇を引き離して行く。「あ〜、一人旅か」と誰もが思った。が、9マイル先にある青島の沖を回航して行ったのは〈のふ〜ぞ〉(X41OD)。最後までこの順位が変わることはなかった。

 7月西宮を出てパールレースに参戦した〈のふ〜ぞ〉は、その後下田へ回航してトランスサガミへ出場。それから和歌山紀伊水道レース、JSAF徳島レースと約750マイルを航海。「フルメンバーではなかったが、あの艇に勝てたのはラッキー」と高畑オーナーは語った。

 〈のふ〜ぞ〉は、紀伊水道レース、JSAF徳島レースに優勝、「阿波踊りヨットレース」に勝てば完全勝利のはず…。しかし、総合優勝は高松からのエントリーした〈B.B Shanty〉(Vite31)。高松勢は総合1、3、9位と健闘した。

 2013年猛暑の夏祭りは無事終了した。「無事故が一番!」と汗を拭く運営チーム。静まり返った翌朝の岸壁では備品の収納に追われている。「来年は何艇来るかナァ」と誰かがつぶやくがまわりは黙々と作業していた。

 来年は自慢のトラディショナルヨット、シングルハンドの老艇、木造自作等々「DNFなんかカンケーない!」という仲間の参加で、徳島の海面をにぎわせて欲しい。

阿波踊りヨットレース 総合成績
1. B.B.Shanty(VITE31)高松市立ヨット競技場
2. のふ〜ぞ(X41OD)新西宮ヨットハーバー
3. TIFFANY(FARR30)高松市立ヨット競技場
4. Blau(YAMAHA33)和歌山マリーナシティ
5. ContinueⅡ(X35OD)ケンチョピア
6. CHOVE CHUVA(X35OD)関西ヨットクラブ
※クラス別成績、紀伊水道レース、JSAF徳島レースの成績は徳島ヨットクラブのホームページをご覧ください。
http://awaodori814.web.fc2.com/


セーラーたちは「ヨット連」を組んで阿波踊りに参加します


〈Bare Essentials〉


総合優勝の〈B.B Shanty〉


スピン艇が徳島沖を走ります


前日8月13日に開催されたJSAF徳島レースには16艇が出場しました。また、阿波踊りヨットレースに合わせて、和歌山から徳島までを走る紀伊水道レースもおこなわれました


この夏は関東へも遠征した〈のふ〜ぞ〉。JSAF徳島レースと紀伊水道レースで二連覇、阿波踊りヨットレースは2位でした


関西で人気のX35は4艇出場しました


阿波踊りヨットレース総合成績

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