Loading

ヨットレース繁盛記。毛根から脂汗が噴出

 先週の大島レースに続いて葉山マリーナヨットクラブのクラブレースに出場したホビーホーク号。海に出てびっくり。北東風がバンバン吹いてます。状況を説明する地獄絵写真はありませんが、目ン玉充血して唸っている荒れた船上を想像してください。(BHM編集部)


the Scream. http://en.wikipedia.org/wiki/The_Screamより引用

連載ヨットレース繁盛記!ドタバタ編
「第2回 SHUGYOKU CUP」

 関東地方が梅雨入りしてから最初の週末がやってきました。大島レースの翌週も、またまたクラブレースです。ちょっと息切れ気味ですが、このまま一気に夏まで駆け抜けたいと思います。今週は「SHUGYOKU CUP」で北のド強風に吹き倒されてきました!(文/石丸寿美子)

 梅雨入りしたとは思えないサワヤカな朝です。この時期には珍しく朝から北風がしっかり入っているので、涼しくてカラっとした空気です。思わずスキップしそうになります。

 レース海面に到着すると、あれ? 予報よりかなり吹いているんですけど。一面、白波だらけです。No.3(ジブ)を積んできてよかったー。

 本日のメンバー7名、うちジョシ3名。この風ではウエイトもアンダーで、いつものトリマーとタクティシャンが不在なので、変則ポジションです。背後からの統括がいないので、後ろの方が心許なく、若干スースーする感じです。

 第1レース、ガストで20ノット程。ヘッドセールをあげるとき、ラフをちょっと破いてしまい、応急処置をしながらスターティング・マニューバに入ります。間に合わなければ最悪このままスタートになることも覚悟してラインに張り付きます。無事ジブがあがり、戦闘モードに入ったのはスタート2分前だったけれど、ロスなくスタートできました。

『度胸一発ジャイブがなんとか決まるも』

 うーん、吹きあがってきたようだけど、きっと気のせいです。風速25ノットとか表示されるのも、きっと目の錯覚です。少なめのタックで上マークにアプローチし、スピンは落ち着いてからアップ。上がった瞬間にバーンとはらんで、爆走開始! 心臓がキュンとなります。

〈スパンク〉(GP33 ACT)、速っ。 波のない強風、水面を切り裂きながら、波柱を垂直にあげて異次元スピードで飛んで行ってしまいました。

 〈ホビーホーク〉も、度胸一発ジャイブがなんとか決まり、下マークまでのアクションは余裕を持って早番にしようね〜と言っていた矢先、2人前に行ったらバウ沈し、やってしまいました大ブローチング! 下マーク直前で切れ上がってしまったので、最後落としきれなくなり、ブームを押さえながらムリ帆でなんとか回航。ひゃー! 毛根から脂汗が噴出します。

 次のダウンウインドでも勢いで懲りずにスピンをあげました。喉カラカラ、野生ジャイブ未遂を起こしながらもがんばって完走。長いこと横倒しになっていたのが響き、着順15位、修正13位。

『スピン、やめときますかね…』

 続く第2レース。スタート直後、風速29ノットの数字が見えたと思ったら、その後表示がおかしくなりました。マストトップを見上げると、風速計ユニットが吹っ飛んでぶらんぶらんになっていました。青くなります。どうか、最後まで落ちませんように! そして次は、大きな破断音でギョっとします。ジブハリの外皮が切れて滑ったようで、ずりずり落っこちてきました。

 あぁ、本日、もう色々なものを壊しすぎました…。トホホです。しかも、こんなに吹くとは思わなかったので、フラクショナルのスピンを積んできませんでした。デカスピンしかありません。慣れないポジションでやっていることもあり、2レース目は「スピン、やめときますかね」ということに相成りました。ショボーン。ま、仕方ないです。

 スピンを上げないダウンウインドはなんて平和なんだろー!脂汗も出ないし、脈拍も静穏だし、天気もサイコー! 一気にピクニックモードになって、気持ちよくレースを完走。このレースは着順14位、修正13位でした。

 本日の総合成績は21艇中、14位。不完全燃焼だけど、シリアストラブルではなかったのでヨシとします。

 優勝は、強風番長〈ガイア〉(Sydney36CR)でした! 上位の顔ぶれは盤石のチームばかりです。ホビーホークもこの環境で揉みくちゃにされながら、これからも楽しくガンバリマス!


レースが終わった帰り道、誕生日を迎えたメンバーのために、スティーヴィー・ワンダーの「Happy Birthday」をBGMにサプライズでワインを開けました。カンパーイ!photo by HobbyHawk

◎ヨットレース繁盛記
(11)大島レース・後編
(10)大島レース・前編
(9)「京急カップ」春の珍事なのです
(8)「テーザースプリングレガッタ」春テーザーに久々参戦
(7)「SportsCode CUP」ブローチング祭りだ!
(6)「MUSTO CUP」春っていいよね!
(5)「HMYC会長杯」春の嵐で退散です
(4)「SAILRACING CUP」クラブレースで悲鳴
(3)「Sailors for the Sea Cup Clean Regatta」心臓が剛毛で覆われる
(2)「新春烏帽子岩レガッタ」烏帽子岩へゆく!
(1)新連載「ヨットレース繁盛記」スタート!

======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
丸玉運送
ノースセールジャパン
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
VELOCITEK
エイ・シー・ティー
ハーケンジャパン
ファクトリーゼロ
CATEGORY:  COLUMNINSHORENEWSSPECIAL

INFORMATION