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日本チーム苦戦。近藤/田畑、8位へ浮上

 英・セールフォーゴールド2日目。朝から雨が降ったりやんだりのウエイマスです。大会2日目は、南東風が12ノット前後吹く中でレースがおこなわれました。この南東風はポートランド半島の山の影響で強弱やベンドしますが、沖の470級やラジアル級は波も大きく、安定した海風のレースとなりました。(文/JSAFオリンピック特別委員会)


雨のウエイマス。セールフォーゴールドではパラリンピック種目のソナー級、2.4mR級、SKUD18級(写真)もおこなわれています。photo onEdition 2012

 470級とラジアル級の選手達はかなりタイトなスケジュールをこなしてウェーマスに入らねばならず、本来の自分たちを取り戻すのに苦労している様子が見えます。

 今日はラジアルの土居がところどころに光る走りを見せだし、落ち着いて今の自分と向き合うことができました。迷路に陥ったかのような原田に対して、中村代表監督は「できていないことを明確にして、それを解決しながら抜け出せばよい。このままではゴールドフリートに残れないとか順位にこだわる必要はなく、冷静に自分らを取り戻すべきだ。まずは、スタートでしょう」と説明していました。

 明日(6日)の予選最終日は天気が回復するものの、2日後は大嵐の予報です。

470級女子
8位 近藤 愛/田畑和歌子 22-6-10-7
 2レース目に素晴らしいスタートをしました。しかし、全体のリーダーになろうとしてコースの内側、内側で展開してしまい、しっかり自分たちの風で走れなかった点がもったいないところでした。

「5番以内で戦えていません。無難な順位になってしまっていて…。真ん中で両方のグループをケアできるところにいた時、右をケアしようとして、失敗でした。左中心にいたはずなのに、両方をケアしようとしたみたいで、欲張ってしまいました」(田畑)

470級男子
27位 原田龍之介/吉田雄悟 20-7-13-14
 この大会では五輪本番よりもレースエリアが増えており、それぞれの海面がサイズダウンし、マーク間の距離が短く、ラップ数が増えています。そうなるとスタートが非常に重要になります。今日の日本チームはスタートが悪いと最初のマークで順位が悪く、追い上げる展開になりました。選手はスピードがないと考えがちですが、今日のコンディションでは風速よりも波が悪かったこともあり、セールの深さやツイスト、マストのセッティングを少し変えることで走りが変わってくるかもしれません。

「自分の走りができていなくて。明日は1個ずつ、できていないことを解決して、スタートをまず、ガッツリ出るようにします」(原田)


ワールド連覇。ロンドン五輪470の金メダル最有力のオーストラリア(ベルチャー/ページ)。予選2日目にしてトップに立ちました。スーパークルーのマルコム・ページは、トラピーズに出るときに指を口に当てる(噛む?)クセがあります。photo onEdition 2012

49er級
18位 牧野幸雄/高橋賢次 11-5-7-12-(BFD)-3
 今日は彼ららしい攻めのレースができていたのでよかったと思います。実戦で細かいことを考えるようなレースになってきたので、更なる進歩に期待します。

「今日の最初のレースはリコールして戻って、12位まで追い上げました。2レース目はブラックで失格しましたが、フィニッシュは5番か6番目。3レース目は1上でトップかと思いましたが、2位で競り合いながら3位でフィニッシュ。風域が上がったところでもレースができるようになってきました。今日は相手と戦った充実感がありました」(牧野)

レーザーラジアル級
43位 土居愛実 20-15-20-24
 スタートで失敗してもうまく風に合わせて2レースとも1上マークをトップグループで回りました。しかし、周回を重ねるごとに少しずつ順位を下げてしまいます。課題はダウンウインドとボディアクションです。

「抜かれまくりのフリー(風下航)を何とかしたいです」(土居)

RS:X級男子
19位 富澤 慎 11-13-26-31
 2レース共に、走りに焦りが見られ、自分のコースが取れていませんでした。スタート、下り、スラロームがよい走りを見せていただけに、1上までのコース取りが悔やまれます。

「今日は風が見えていませんでした。がまんできなくて早めにタックを返しすぎていたと思います」(富澤)

RS:X級女子
27位 須長由季 29-19-27-19
 近くばかりに目がいってしまい、ブローへの入り方などを考えて走ることができなくて、コースの組み立てがうまくできません。2レース目の前に風の入り方、優先順位を再度確認したことで、少し順位を上げることができたと思います。

「レースがうまく組み立てられません。むずかしく考えすぎているようです。ダガーとプレーニングが混ざったコンディションで、切り替えモードがうまく合っていなかったようです」(須長)


大会2日目ダイジェスト

◎Skandia Sail for Gold Regatta
http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/

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