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オークランド世界選手権最終日。49er、ナクラ17の代表選考はメルボルンへ

 12月8日、ニュージーランドで開催された「オークランド世界選手権」最終日は、風速20ノット超まであがるハードコンディションでおこなわれました。FX級ゴールドフリートで戦う山崎アンナ/髙野芹奈は、最終2レースを13-12位で走り、総合20位で大会を終えました。(BHM編集部)


49er金メダルはピーター・バーリング/ブレア・チューク。5回目の49erワールド優勝です

 ナクラ17は、梶本和歌子/川田貴章が、日本選手最高順位となる28位、続いて飯束潮吹/畑山絵里が30位、田中航輝/深沢瑛里が51位の結果に(選考ポイントは、のちほど日本セーリング連盟より発表されます)。

 梶本/川田が五輪出場国枠圏内(国別20カ国中16カ国)の成績をおさめたことから、日本セーリング連盟の掲げるハードルをクリア。第3回目の選考となるメルボルン世界選手権が最終選考となり日本代表候補が決定します。

 また、49erFX級の日本代表候補は、既報の通り、山崎アンナ/髙野芹奈に決定。49er級は出場国枠を獲得できず再選考となり、2月メルボルン世界選手権で決着がつくことになります。

オークランド世界選手権 6日目 最終日
49erFX 参加61艇 16R+MR実施
1. NED Annemiek BEKKERING / Annette DUETZ 96.0p
2. BRA Martine SOFFIATTI GRAEL / Kahena KUNZE 110.0p
3. DEN Ida Marie BAAD NIELSEN / Marie THUSGAARD OLSEN 124.0p
20. 山崎アンナ/髙野芹奈
40. 原田小夜子/永松瀬羅
44. 波多江慶/板倉広佳
57. 松苗幸希/齊藤由莉

49er 参加85艇 17R+MR実施
1. NZL Peter BURLING / Blair TUKE 86.0p
2. GER Erik HEIL / Thomas PLOESSEL 92.0p
3. GBR Dylan FLETCHER-SCOTT / Stuart BITHELL 130.0p
55. 古谷信玄/八山慎司
※高橋レオ/小泉維吹は不参加

ナクラ17 参加52艇 16R+MR実施
1. ITA Vittorio BISSARO / Maelle FRASCARI 93.0p
2. DEN Lin CENHOLT / Cp LÜBECK 96.0p
3. AUS Jason WATERHOUSE / Lisa DARMANIN 103.0p
28. 梶本和歌子/川田貴章 154.0p
30. 飯束潮吹/畑山絵里 160.0p
51. 田中航輝/深沢瑛里 350.0p

「前半のレースで世界と戦える手応えを感じました。予選最終日はゴールドフリート進出が見えて力んでしまいました。49erに乗って4年目で力がついてきています。いまの課題もわかっているし、伸びしろもあります。最終日は安全を取ってレースをリタイアしました」(49er・八山慎司)
※すでに11点を獲得している高橋/小泉は、高橋のケガで本大会をリタイア。古谷/八山は出場国枠順位(19カ国以内)を取り、11点以上の差をつければ日本代表に内定する可能性がありましたが、11点以内の得点差の場合、不参加の高橋/小泉が代表に選ばれるため後半戦をリタイアしました。

「2日目の軽風で崩してしまいました。ゴールドフリートに行くのにUFD(失格)してしまったのが影響しました。シリーズを通して良いレースができたと思います。でも結果はいつもと同じシルバーフリートの上の方。ここに壁がある。シルバーの戦いでは(梶本艇を)意識していて、とても近くで戦っていました。次はメルボルン対決です。1月中旬から現地入りして準備します」(ナクラ17・飯束潮吹)

「世界選手権が始まる前に出場できるかどうか、、、本当に歩けなかったので心配でした。私は8月に腰の骨を折って、ケガを治すことを優先して挑んだワールドです。チームの助けがあって最後まで戦うことができました。足はだいぶ回復しています。わたしたちは思い切りやるしかない。次はゴールドフリートで2チームが戦えるようにがんばりたい」(ナクラ17・梶本和歌子)


日本代表として五輪へ出場する山崎アンナ/高野芹奈。「オリンピックに出られることになりうれしいです。それにゴールドフリートで走って手応えを感じています。いっぱい成長しないといけないこともわかりました。いまの課題はスピードを上げていくことです」(山崎)。「出場内定できてうれしい。リオ出場のときよりも準備期間があって、どうしたら勝てるかを考えて取り組んできました。そのなかでプレッシャーもありました。このワールドはハンドリング練習と体力向上を徹底して挑みました」(髙野)


FX金メダルのAnnemiek BEKKERING / Annette DUETZ(NED)


ナクラ優勝はイタリア。Vittorio BISSARO / Maelle FRASCARI


レース最終日は風があがり、波も悪く、メダルレースでは沈艇もでました


後位置で上マークをまわってから追い抜いていく場面が印象的だった山崎/高野。「ちゃんと走れば順位はあげられます。でもトップグループはもっと速いことがわかりました」(山崎)


ワールドは各国五輪出場国選考の場でもあります。写真はメダルレース前に五輪出場が決まり喜ぶドイツチーム


メダルレース中継をクラブハウス2階で観戦する選手や関係者。メダルレースの戦いに歓声があがります


ピーターとブレアが入れ替わってセーリングしていました。ブレアもAクラスカタマラン世界選手権2位の実力選手です

◎49er、FX世界選手権
https://49er.org/event/2019-world-championship/
◎ナクラ17世界選手権
https://nacra17.org/events/2019-world-championship/

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