【コラム】世界の海で撮影しながらこんなこと考えています
みなさん、こんにちは。バルクヘッドマガジン編集長です。オランダ・ハーグの取材が終わりました。実は、世界セーリング王国のひとつオランダで撮影するのは初めてで、この国も独特のスタイルがあり、新鮮さと慣れない土地でのやりにくさを感じながら海にでていました。(BHM編集部)
やりにくさと書いたのは、ボートドライバーや運営スタッフ、同乗するほかのフォトグラファーとコミュニケーションの取れる日本の撮影が一番やりやすいからで、多国籍で乗り合わせる国際大会のボートの上では、言葉、習慣、撮影方法の違い、ルールの壁などの問題を少しずつ “ほぐし”ながら、自分の仕事をやり遂げなければならないのです。あー、とってもめんどう。
どこの海に行っても全てが計画通りスマートに行くことなどありえないので、毎日軌道修正、予定調和しながら撮影をこなします。多くの場合、思い通りにならないので、そういう時は仕方ないもんだと楽観しています。このあたりは自分でも経験を積んで余裕がでてきたなぁ、と感じます。
この大会でも多くのフォトグラファーや選手、コーチに声をかけてもらいました。船の上であいさつする時、「はじめまして、よろしくね」と言うと「はじめてじゃないよ。この前、いっしょに乗ったでしょ、ほらパルマの大会で」なんて返事をもらってバツが悪かったりします。
ヨットレースを撮影しているアジア人のフォトグラファーなんてほとんどいないから目立つのでしょうね。このバルクヘッドマガジンも知名度があがっているようで、よく海外選手に「見てるよー」と声をかけられることがあります。いまは、日本語の記事もすぐ翻訳して読めるちゃうし、良いのか悪いのか過激な発言は控えないといけないなんて思ったりして。
編集長が10日間の取材遠征で撮影した写真枚数は、2万8876枚になりました。これが多いかと言われると、とても多い数字です。このなかで、バルクヘッドの記事で使われた写真は150枚ぐらいでしょうか。枚数を撮れば良い写真が撮れる可能性もありますが、効率が悪いですね。反省したいと思います。
この大会でバルクヘッドマガジンをご覧になってくれたみなさん、ありがとうございました。そして、いつもバルクヘッドマガジンを支えてくださるスポンサーのみなさまには本当に感謝しています。
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