ベンガル・デリバリー一座、出港準備です
さて、実際の〈ベンガル7〉は23日にニュージーランド・ウェリントンへ向けて出港しましたが、「デリバリーレポート」連載第1回は出港前の様子を紹介します。回航は、準備がすべて。海の上に出てから「忘れ物をした、これが壊れてた」では、なす術も限られてしまいます。遠征慣れ、回航慣れしているベンガルチームはどんな準備をしているんでしょうか? レポートしてくれるのは、寺尾まゆこさんです。(BHM編集部)
「シドニー出港直前。ベンガル回航一座、出港準備です」
ニュージーランド・ウェリントンまでの回航一座です。Aワッチは、安藤、中村、Bワッチの原、古川(写真4名)
と、わたし(寺尾まゆこ)です。食当と通信を担当します。おととしのトランスパック回航の時からの愛用のコダック防水カメラの調子が悪いので防水カメラ新調しました。コンパクトさはコダックに負けますが、光学ズームができるので、遠くのクジラもバッチリ撮影できそう。むふふ
『いつものスーパーマーケットで大量の買い出し』
ベンガル回航一座は1週間のオフを終え、座長(安藤さん)の再合流を持って始動しました。
ベンガルを係留しているシドニーのハーバーで出港準備です。リフティングキールシステムのエンジニアが、私たちの休み中に油圧システムの点検をしてくれていたので、それのフィードバックです。〈ラガマフィン〉(編注:Ragamuffin Loyal、シドニーホバートに出場した100フィートのスーパーマキシ艇)はじめ、このあたりにある全てのカンティングキールの面倒をみている業者ということで、この道のプロです。
前回の回航で忘れものをしてしまった日除けのオーニング。安藤座長が蒲郡から持ってきてくれました。
回航用食料買出し第一弾。レースの買出しも、日ごろの朝ごはんの買出しも、ホバートでの買出しもだいたいcoles(編注:オーストラリアのスーパーマーケット)。日本でいうとイオンって感じでどこに行ってもあります。colesブランドのものは安くて助かります。これまたイオンと同じでトップバリューみたいな感じです。
『ラーメン食べた後にもやし炒めが食べたくなる』
だいたい朝はいつもサンドイッチとかトーストなのですが、ここ数日はこれ。クランペットというイングリッシュマフィンとホットケーキの中間のようなパン。ヒットです。ケン(原)さんがマンリービーチのカフェで口にして気に入った代物で、スーパーにも普通に売ってます。バターとはちみつつけて食べるとやみつき。
点火や火力調節があまりにもやりづらく危険だったコンロ。座長が手前の壁を切り出して、安全に使いやすくしてくれました。
壁のカゴを増やしまくりました。使いやすいキッチンになりました。「テレビでよく観る、収納が増えて喜ぶ主婦の気分です」といったら「主婦になったことがないのに気持ちが分かるんか」と突っ込まれました。気分です、気分。エヘヘ。
ラガマフィン(100ft)のマストアウト。ベンガルが使うクレーンより2まわりくらい大きなジャンボクレーンが来てました。40数メートルのマストです。ラガマフィンは、4月半ばに船積みして、ロングビーチに向かうそう。トランスパックでの再会が楽しみです。
当初はニュージーランド北島のベイオブアイランズを次の寄港地としていましたが、風が悪く、ずっと上りになりそうなので、急遽他の港も検討することに。ということで、またまたチャート屋さんにきました。
今日がシドニーの街中滞在最後の夜です。ワールドスクエア内のアジアン食品店の中にある、韓国惣菜屋のお弁当はタイムセールで3.90ドル(編注:日本円で370円)。ワールドスクエアには安くてうまい讃岐うどん屋などもあります。
中でも韓国惣菜屋はオフの時もひとりで通っていたので、おばちゃんにすっかり顔を覚えられてしまいました。結局、シドニー滞在締めはチャイナタウンのフードコート! 昨日の昼も夜もラーメンだったのに、またラーメン食べちゃいました。こってりとんこつ。日本で食べたら、まあ普通という味のラーメンですが、オーストラリアで食べるととってもおいしく感じます。
ラーメンを食べたあと、どうしてもどうしても、もやし炒めが食べたくなり、ラーメン屋の隣のチャイニーズのお店でメニューにないのに特別に作ってもらいました。ふー、まんぞくまんぞく!
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