Loading

弱い風で五輪種目がスタート。江の島オリンピックウィーク初日

 6月23日、江の島で開幕した「江の島オリンピックウィーク」レース初日。朝からどんより曇った空のもと、朝のレースは陸上待機となり、14時前から海へ出て、ぎりぎりレースができる弱い風の中、49er、FX、470は1レースおこなわれました。(レポート/江の島オリンピックウィーク実行委員会)

江の島オリンピックウィーク初日は風を待って午後に出艇。弱い風、強い潮の中、470、49er、FXで1レースおこなわれました

 沖のC海面でスタートした470級は、西から流れる強い潮と南から吹く弱い風の中、岡田奎樹・吉岡美帆組が終始フリートをリードして1位でフィニッシュしました。

 潮の要素を考えつつも風をよく見て、ボートスピードは絶対に落とさないハンドリングでした。「軽風の時はアグレッシブなボートハンドリングと、繊細なスピンワークが重要です」(吉岡)。「体重が軽い大学生の艇は浮いている感じがするから、彼らに負けないようにスピード重視しました」(岡田)。

 49erは風が落ちると同時に潮の影響を受けて混戦となり、大接戦の末、古谷信玄・高柳彬組がトップでフィニッシュしました。FXは田中美紗樹・永松瀬羅組がリードを保ち、トップで入りました。

 ILCA6とILCA7は、岸に近いB1海面でしたが、沖からの風が入りそうで入らず、レース運営が何度かコース設定を試みたものの、レースはスタートできませんでした。

 ILCA6にはマレーシアから2選手が参加しています。ヌー・シャズリン・モハマド・ラティフ選手は東京五輪代表で、江の島には何度も来ている選手です。

 今回も前の週にILCA関東選手権があったと聞き、両方の大会に来ることを考えればよかったと残念がっていました。風待ちの間に妹を連れて防波堤を歩きながら、オリンピックの思い出の場所へ連れていきました。

ILCA6に出場するマレーシア姉妹。思い出の地、江の島へ戻ってきました

 明日24日はオリンピッククラスに加えてスナイプ級、420級、29er級、オプティミスト級が加わり、合計9クラスが5海面に分かれ、10時30分のスタート予告信号となります。大会2日目は4レースの予定です。

44艇が出場する470のスタート。潮か強く本部船が風向を向きません
第2線からのスタートながらも右展開、風をよく読みトップフィニッシュを決めた岡田奎樹/吉岡美帆
土日から始まるオプティミストセーラーもハーバーにやってきました。写真は香港選手
49erの海面も潮が強く、終盤まで韓国チームが前を走りますが、フィニッシュ直前で古谷信玄/高柳 彬が逆転しました
ILCAの海面は風が弱くノーレースに。写真は今年マスターズワールド・レジェンドクラスで銅メダルを獲得した加藤重雄選手(日本レーザークラス協会会長)
長い長い風待ちを強いられたレース初日。2日目からOP、スナイプ、29er、420が加わる江の島オリンピックウィークは25日まで開催されます

◎江の島オリンピックウィーク 初日成績
470 参加44艇 1R終了時
1 Keiju Okada / Miho Yoshioka 1p
2 Gaio Koizumi / Syunta Ikeda 2p
3 THA Navee Thamsoontorn / Piyaporn Khemkaew 3p
4 Naoki Ichino / Taketo Aoki 4p
5 Kaito Ikeda / Yusei Sato 5p
6 Kazuho Ishikawa / Mai Yoshino Waseda 6p

49er 参加6艇 1R終了時
1 Shingen Furuya / Akira Takayanagi 1p
2 THA Krittapas Namsaksawadi / Vimutti Klinsukontachad 2p
3 KOR Wonbin Choi / Kangtaek Oh 3p
4 KOR Jun Seong An / Ju Hyeon Park 4p
5 Teruaki Shimakura / Shintaro Kamisonoda 5p
6 KOR Kyoungduk Kim / Sangwoo Bae 6p

49erFX 参加4艇 1R終了時
1 Misaki Tanaka / Sera Nagamatsu 1p
2 Manase Ichihashi / Rinko Goto 2p
3 THA Narisara Satta / Nichapa Waiwai 3p
4 Saki Matsunae / Wakako Kajimoto 4p

CATEGORY:  COLLEGEDINGHYINSHORENEWSOLYMPIC