1月21から25日までアメリカ・キーウエストで「キーウエスト2013」が開催されています。キーウエストは、冬を逃げるようにアメリカ最南端でおこなわれる恒例のヨットレースで、年明けはじめのビッグレガッタでもあります。今年の参加は121艇。昨年と同じくクァンタム・セールデザイン・グループが冠スポンサーが務めます。（BHM編集部）

エメラルドグリーンの海が特徴的なキーウエスト。しっかりしたレース運営、強弱のある風、爽やかな初夏の陽気でおこなわれるヨットレースです。写真は昨年のものです。photo by melges32 class Association

　メルジェス32クラスには、日本から鈴木啓介オーナー／ヘルムスマンの〈SWING〉が参戦しています。タクティシャンを務めるのは、2011〜12年ボルボオーシャンレース〈カンペール・エミレーツ・チームニュージーランド〉の艇長をつとめたクリス・ニコルソン（豪）。一躍、世界のスーパーセーラーとなったニコルソンは、以前ジャパンカップで〈SWING〉に乗艇した経歴もあり、チームに合流することになりました。

　このキーウエストは、アメリカのキールボートレースシーンを知るひとつの目安でもあります。今回のトピックは、「TP52スーパーシリーズ」（旧アウディメッドカップから派生した欧州のTP52サーキットに今年からアメリカが加わった）にキーウエストが組み入れられたこと。同国で急増しているJ/70クラスが39艇を集めていること。SWAN42がワンデザインクラスに復活したことなどがあります。

　特に新設されたJ/70クラス（23フィート、3、4人乗り、バウポール、ジェネカー、ハイクアウト禁止）の増加は眼を見張るものがあり、上位サイズのFarr 30やJ/80から移行しているようにもみえます。ワンデザインクラスの場合、世界選手権のようなビッグレガッタなど、同年に開催される他水域の大会やイベントで大きくムードが変わるため一概に言えませんが、ワンデザインボートの人気とサイズダウンする傾向は今年も継続してありそうです。

　クラス別参加リストは次の通り。参考までに昨年のクラス別リストと比べると変化が分かりやすいので掲載しておきます。

◎2013年
High Performance Class (HPR – 9艇)
IRC 1 (Mini Maxi Class) (IRC – 2艇)
IRC 2 (52 Class) (IRC – 6艇)
IRC 2 (52 Super Series) (IRC – 6艇)
IRC Sub-Class (IRC – 4艇)
Farr 400 One Design (One Design – 4艇)
Farr 40 (One Design – 6艇)
Swan 42 (One Design – 7艇)
Melges 32 (One Design – 11艇)
Melges 24 (One Design – 23艇)
J 70 (One Design – 39艇)
J 70 (Corinthian) (One Design – 12艇)
J 80 (One Design – 4艇)
PHRF 1 (PHRF_ToT – 6艇)
PHRF 2 (PHRF_ToT – 8艇)

◎2012年
Mini Maxi (IRC 1) 3艇
52 Class (IRC 2) 8艇
IRC 3 (Shared start with High Performance) 5艇
Farr 40 (One Design – 7艇)
Farr 400 (One Design – 5艇)
High Performance (Shared start with IRC 3) (ToT – 4艇)
Melges 32 (One Design – 19艇)
Melges 24 (One Design – 15艇)
Farr 30 (One Design – 7艇)
J 80 (One Design – 18艇)
PHRF 1 (PHRF – 10艇)
PHRF 2 (PHRF – 11艇)
J Boat Subclass (ToT – 7艇)

◎Quantum Key West 2013
http://www.premiere-racing.com/

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