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強風の三河湾で開幕。外洋学連杯アニオールズカップ初日

 3月4日、愛知県豊川市・三河みとマリーナでアニオールズカップが開幕しました。本大会は日本学生外洋帆走連盟(外洋学連)による年に一度開催されるレガッタで、6大学が出場して外洋学連杯 アニオールズカップを競います。大会初日は20ノットを越える強風で3レースおこなわれ、3連覇を狙う神戸大が首位に立ちました。(BHM編集部)

三河湾で開幕したアニオールズカップ。年に一度開催される外洋学連の祭典です。部員減少で活動が限られている大学もありますが、今年は6校が集まりました

 外洋学連には全国で9校が加盟しています。それぞれ活動目標は異なり、東京大や神戸大のようにJ/24を使ってレース活動する部もあれば、慶応大、千葉大のようにセーリングクルーザーを所有して外洋航海を学んでいる部もあります。

 大学の活動形態は異なりますが、年に一度ヨットレースで集結してキールボート学生日本一を競う大会がこのアニオールズカップです。アニオールズとは、旧名称All Nippon Intercollegiate Offshore Racing Union(ANIORU))からくるもので、これまでJ/24、Y23、Y30などのセーリングクルーザー(それ以前は各校の所有艇で競われました)を使用しておこなわれてきました。

 2年前から三河みとマリーナで開催され、同マリーナが所有するJ/24を使用してワンデザインレガッタとして競われています。この大会の特長は出場選手は3年生までで、運営は4年生が担当するということ。大会は学生がすべてを段取り、学生主体で運営されています。

 また、日本ではめずらしいオンザウォータージャッジ制が採用されているのも特長で、アンパイアボート2艇がケースをその場で判断するという(レース後の審問はほぼなし)、スピーディーなジャッジシステムになっています。

 3月4日、大会初日は北西の強風となり、レース海面には白波が見えます。上位を走るのは普段からJ/24に慣れている神戸大、東京大で、この2校がトップを競い合い、それに慶応大、防衛大が続くという展開になりました。

 大会は明日5日まで開催されます。最終日は残り4レースが予定されています。

◎日本学生外洋帆走連盟加盟 9校
慶應大学クルージングクラブ
神戸大学オフショアセーリング部
甲南大学クルージング部
千葉大学ヨット部
東京大学ヨット部クルーザー班
東京都市大学体育会ヨット部
日本大学理工系ヨット部
防衛大学校ヨット部クルーザー班
明治学院大学体育会ヨット部

三河みとマリーナのウッドデッキでおこなわれた開会式
今年創部70周年を迎える千葉大。昨年は部員が少なく他大学と混成チームで出場しました。今年はひさびさに単独出場です
艇長を集めレース進行の指示を出す青木維摩レース委員長(東京大4年)。大会初日は艇トラブルもあり忙しい1日になりました
本大会ではオンザウォータージャッジが採用されています。プロテストする際は選手がB旗を上げ、アンパイア艇がその場でジャッジします。写真は海上に出るまえに選手にシステムを説明する今津浩平アンパイア
三河湾は前週の大学対抗&U25マッチに引き続き強風です。上マーク回航では迫力のシーンが見られました
三河湾沿岸特有の爆弾ブローが選手を襲います。ブローチングする艇もいくつかありました
部員約50名を誇る神戸大が初日首位。アニオールズカップには精鋭メンバーが乗り込み連覇を狙います
アニオールズカップ2023 初日成績
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