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DMG MORI セーリングチームがあらたなる挑戦を発表

 1月23日、東京丸の内でDMG MORI セーリングチームの活動報告会が開催され、森雅彦DMG森精機取締役社長、白石康次郎スキッパーから新艇の建造、世界一周「オーシャンレース」への参戦、大西洋横断「ミニトランザット」を目標にしたスキッパー研修生の募集などが発表されました。(BHM編集部)

フランス・ロリアンを拠点に活動するDMG MORI セーリングチームが来日。チームメンバーの紹介にはじまり、2022年度の活動報告がおこなわれました

 2024年単独無寄港無補給世界一周「ヴァンデ・グローブ」を目標に活動するDMG MORI セーリングチームの発表は次のとおりです。どれも日本のセーリングを活気づける大きな発表です。

◎2028年ヴァンデ・グローブへの挑戦
 2024年を目標に活動していますが、その先の2028年大会への挑戦を発表しました。チームは6年先を見越した長期計画で活動することになります。

◎IMOCA新艇の建造
 2028年ヴァンデ・グローブを見据えて新艇の建造を発表。2024年後の活動は新艇IMOCAで活動します。新艇は次期IMOCAのクラスルール改正、チーム活動の方針により開発されることになります。

◎次回オーシャンレースへの参戦
 2027年フルクルー世界一周「オーシャンレース」へ参戦します。この挑戦に伴い新艇開発コンセプト(乗員1人と乗員約6名)にも影響します。

◎日本人スキッパー候補生4名の募集
 外洋セーラーを育成するDMG MORI セーリングアカデミーでは、2027年ミニトランザットを目標に日本選手を4名募集します。チーム所有のMINI6.50で一人乗り外洋レースの基礎を学び、大西洋横断に挑戦します。

 日本のセーラーにとって「日本人スキッパー候補生の募集」は、身近な話題でもあり興味ある方は多いのではないでしょうか。募集開始は2月1日から4月30日まで。男女問わず。セーリングの経験は問わず。詳細は後日発表されますが、ヨットレースの世界へ足を踏み入れたいと本気で考えているなら、価値のある挑戦となること間違いありません。

壇上でチームの活動を報告する白石康次郎スキッパー。2016年にヴァンデ・グローブに初のアジア人として出場。2020年大会でアジア人初完走を果たしました
チームオーナーでもある森雅彦DMG森精機取締役社長。外洋レース活動の中でフランスのセーリングに振れ「フランスは個人を優先する。チーム作りや仕事をする上で日本が見習うべき点は多い」とコメント
2023から2028年までのスケジュール。2021年に好評だったDMG MORI Global Oneのジャパンツアーも予定されています
DMG MORI セーリングアカデミーのスキッパー研修生。前列は2023年度スキッパーの三瓶笙暉古、ロール・ギャレー。後列は2025年スキッパーの國米 創、アレクサンドル・デゥマンジュ)
DMG MORI セーリングアカデミーではスキッパー候補生4名を募集します。詳細はのちほど
DMG MORI セーリングチームの活動報告会、懇親会は東京パレスホテル(東京千代田区丸の内)で穏やかな雰囲気でおこなわれました。多くの報道陣がおとづれ、チームを応援する前田亘輝さん(TUBE)からは応援歌が披露されました
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