3年ぶりの遠征に手応え。〈月光DIANA〉J/24北米選手権レポート
10月28〜30日までアメリカ・アナポリスで「J/24北米選手権」が開催された。われわれ月光チームは、マイアミで開催された世界選手権以来、3年振りの海外遠征となった。(レポート/小島広久 月光DIANA)
J/24北米選手権には、北米を中心に6カ国38チームが参加。日本からは〈月光〉と〈月光DIANA〉の2チームが参加し、7月に開催された世界選手権のチャンピオンチームを始め、アメリカの有力チームが複数集まるハイレベルなレガッタとなった。
大会2日目までは風に恵まれ、初日3レース、2日目4レースが実施された。この2日間、風速は北東10〜16ノットで、水深の浅い左海面は潮が若干弱く、且つブローが断続的に入ってくるクセの強いレース海面だった。
左からのブローをしっかり掴んでポートタックを伸ばすのがセオリーだが、しっかりスタートを決めないと左海面へ伸ばせず、ブローをつかみ損ねるとすぐに脱落していくため、どのレースも辛抱強くセーリングする事が必要だった。
初日はカナダが10点(6-3-1)と飛び出す中、〈月光DIANA〉が7位(3-17-4=24点)、〈月光〉が8位(5-14-9=28点)といきなりカットレースを抱える展開となったが、上位は混戦であり他のチームも似たような状況であった。
2日目の第1レース、スタート1分30秒前に〈月光DIANA〉は、トラベラーが破損したため応急処置でこのレースを走り、なんとか5位でまとめた。これで勢いがつき、その後も8-6-1位としぶとくまとめて3位にジャンプアップ! しかし、上位2艇はこの日の4レースをハイスコアでまとめ1位18点、2位19点となった。
3日目は朝から風が弱く、ゼネリコを3回繰り返した後、無風となりノーレースに。2日目までのリザルトが最終成績となった。
優勝はここ数年世界選手権でも上位常連の〈Honeybadger〉(Travis Odenbach)。2位は今年のワールドチャンピオン〈American Garage〉(Mike Marshall)。〈月光〉は7位となった。
レースは3日間だったが、早めに現地入りして妥協のない準備を施し、ライバル達と遜色のないポテンシャルを発揮できたことは大いに自信となった。来年のギリシア世界選手権が早くも楽しみである。
今回3年ぶりに海外遠征するにあたり、多くの方々から応援・ご支援を頂き今大会に参加できました。現地でもサポートメンバーに支えられて充実した環境の中、レースに臨めました。
月光チームは、ワールドチャンピオンを目指し活動しています。今後も引き続き宜しくお願い致します!