ドイツが約30年ぶりに金獲得!イスラエル470世界選手権
10月28日、イスラエルで開催されている「470級世界選手権」決勝シリーズ最終日。昨日同様、最高の陽気の中、午前中からシーブリーズが入り始めました。決勝レースは残すところ2レースのみですが、点差は僅差な状況が続いており、週末のヨットハーバーの賑わいとは裏腹に、メダルレース進出を賭している選手の顔はいつにも増して緊張感が漂っていました。(レポート/JSAFオリンピック強化委員会)
レースエリアには風向300度〜310度、平均風速7.5ノットの風が吹いています。スタートラインはハーバーのすぐ目の前に設置され、海岸線では多くのギャラリーが週末の時間をレース観戦しながら過ごしていました。
決勝第5レース。風の入り方は不安定でしたが、その風を見事に掴み集団をリードしたのは前日までトップのGER-10でした。「順風までなら勝負できる自信があります」と息巻いた磯崎/関が続いて回航。岡田/吉岡も回航毎に順位を上げ、最終レグで2位のISRチームをパスし、日本チームが2位、3位でフィニッシュしました。
決勝 第6レース。風向が右に回り始めると徐々に風速は上がり、風向335〜340度、平均風速13ノット。日本チームは良いスタートを決め左海面へ。
しかし、風のシフトと潮流の影響から右の海面が先行し1マークを回航していきます。どの風域でもダウンウインドのセーリングにアドバンテージを持っている岡田/吉岡が気迫のセーリングを続け14位でフィニッシュ。
これで決勝シリーズ全6レースが終了し、この時点で、GER-10 WANSER Luise / AUTENRITH Phillippは2位と22ポイント差がついたため、メダルレース出場を待たずして優勝が確定しました。
レース終了後、岡田/吉岡組に2つのインシデントがあり審問となりました。1つ目はGBR-11とスタートシークエンス中のインシデントに対してお互いに抗議を出し合い、2つ目はCHN-311から1マーク回航前にJPN-8がタッキング中に他艇(CHN-311)を避けておらず接触を回避するために進路を変更したとして抗議を出されたものでした。
審問の結果、GBR-11がRRS 11違反として失格、JPN-8がRRS 13に違反となり失格となりました。この結果を受けてスコアが変動し、3位 FRA-72、4位 ESP-44、岡田/吉岡は総合8位へと後退しメダルレースへ進出することになりました。
明日はいよいよ本大会最終日です。13時30分(日本時間19時30分)にメダルレースの予告予定となります。レース毎に修正点を確りと訂正し成績をまとめてきた岡田/吉岡に明日のレースでできることを出し切れるよう、皆様の応援よろしくお願い致します。
◎イスラエル470世界選手権 11R終了時 参加60艇
1 GER Luise WANSER / Philipp AUTENRIETH 51p
2 FRA Camille LECOINTRE / Jeremie MION 73p
3 FRA Matisse PACAUD / Lucie DE GENNES 79p
4 ESP Jordi XAMMAR HERNANDEZ / Nora BRUGMAN CABOT 80p
5 GER Simon DIESCH / Anna MARKFORT 81p
6 ITA Marco GRADONI / Alessandra DUBBINI 87p
7 AUT Lara VADLAU / Lukas MÄHR 93p
8 岡田奎樹/吉岡美帆 96p
9 GBR Martin WRIGLEY / Eilidh MCINTYRE 96p
10 GER Malte WINKEL / Anastasiya WINKEL 96p
16 磯崎哲也/関 友里恵
28 髙山大智/盛田冬華
38 吉田 愛/木村直矢
- イスラエル470世界選手権(公式)https://2022worlds.470.org/