ジャパン・セールGPチーム、次回バミューダ大会欠場とその理由
日本チームに不測の事態が発生しています。 5月14、15両日のバミューダで開幕するSailGPシーズン3の開幕戦に日本チームが欠場を余儀なくされました。(レポート/ジャパン・セールGPチーム)
シーズン1、シーズン2といずれも準優勝の好成績を収めてきた日本チームですが、欠場の理由はやや複雑なものです。ここまで多大なるご支援をいただいてきたファンのみなさまにその詳細をご報告いたします。
この決定は主催者のSaillGPによる度重なる審議を経てなされました。
2022年〜2023年に行われるシーズン3からはスイスとカナダが新規加入し、過去最大の全10チームで競合することはすでにご案内の通りです。
ところが、一連の国際情勢や外的要因のため、バミューダでの開幕戦に9艇のボートしか間に合わない状況に陥りました。10艇目のボートの建造/準備が整うまで1チームが出場できない事態となり、日本チームがその犠牲を払うこととなりました。
日本チームは10艇目のボートの準備が整い次第、シーズン途中から参戦することとなりますが、どの大会から参戦可能かは未定。欠場の間、シーズンチャンピオンを争うポイントは、参加する最初の3大会の平均ポイントが充当されます。
1チームが欠場せざるを得ない事態に、なぜ日本チームが選ばれたのか。そこが私たちが訴えたい、今回の重要なポイントです。SailGPは「この困難な決定は、ロジスティックおよび商業上の考慮事項に基づいて行われました」と発表しました。
つまり、日本チームはアジア唯一のチームでありながら日本チーム独自のスポンサーを獲得できておらず、また、日本での大会開催もなく、チームの財政面、経営面で他国に劣るという判断がなされました。国際競争力とは全く別次元の理由による「欠場」は受け入れがたく、つらいものです。
日本チームは、チームを率いるドライバー兼CEOのネイサン・アウタリッジ、最高執行責任者(COO)の早福和彦を中心に、1日も早いSailGPへの復帰参戦を目指し新規スポンサー獲得、経営努力に努めてまいります。
そして日本の選手たちは出場が叶わない、バミューダ大会で他国がレースでしのぎを削る中、黙々とトレーニングを重ねています。
私たち日本チームが引き続きSailGPに参戦し、日本のセーリング文化の発展、普及、そしてSailGPの日本大会開催に向けて邁進できるよう金銭的な支援をご検討いただけないでしょうか。
スポンサーに名乗り出ていただいた企業様には日本チーム、並びにSailGPから最大限のメリットを還元して参る所存です。心からお願い申し上げます。
◎セールGP シーズン3大会スケジュール
第1戦 バミューダ大会(ハミルトン)年5月14日〜15日
第2戦 アメリカ大会(シカゴ)6月18日〜19日
第3戦 イギリス大会(プリマス)7月30日〜31日
第4戦 デンマーク大会(コペンハーゲン)8月19日〜20日
第5戦 フランス大会(サントロペ)9月10日〜11日
第6戦 スペイン大会(カディス)9月24日〜25日
第7戦 ドバイ大会(ドバイ)11月11日〜12日
第8戦 シンガポール大会(シンガポール)2023年1月14〜15日
第9戦 ニュージーランド大会(クライストチャーチ)2023年3月18日〜19日
第10戦(最終戦)アメリカ大会(サンフランシスコ)2023年5月6日〜7日