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モス馬鹿大集合、葉山ウインターレガッタ!

 12月1日、2日にモスの年間最終戦「ウインターレガッタ」が葉山新港で開催されました。12月とはいえ15艇のエントリーを集め、オリンピアンの田畑和歌子選手もスポット参戦するなど、最高潮に盛りあがる大会となりました。(レポート/大西隆浩、写真/Clinton Watkins)


葉山港で開催されたモス・ウインターレガッタ。圧巻15艇の一斉アビームスタートです

 大会1日目は風が吹きあがる予報のため、1時間繰り上げてスタート。8から15ノットの風の中で3レースを消化しました。今大会でも、アビームスタート→ダウンウインドのコースを採用し、「15艇が一斉に1マークに殺到したらどうしよう?」と危惧されましたが、やってみれば同時に1マークを回航できたのは予想通り5艇程度で、期待された? アクシデントもなく、レースは順調に進みました。

 レースは、全日本チャンプの脇永、なんとか勝ちたい後藤、社長の前を走る訳にはいかないSAILFAST社員の鈴木、スプリングチャンプの高橋、スタート命の大西、気がつけば前にいる阪間といったメンツが、回航ごとに順位を入れ替えながら、3レースまで進みます。

 続く4レース目。3−1−1とここで脇永選手を突き放したい後藤選手は脇永、大西を従え、先頭で1マークを回航。ニューセールのパワーを発揮して、一気に後続を突き放しにかかります。しかし、ここでレースは思わぬ方向に展開します。突然風が上がり、30ノットのガストがフリートに襲いかかります。

 私(大西)自身、前を行く2人を追いかけながら、「ずいぶんスピードでてるけど何ノット出てるんだろう」と思いながら、後ろをみると、もう誰もいません。コントロールできる限界のスピードで走っているのでスピードメーターを見ることもできませんでしたが、大体29ノット以上出ていたとのことです。

 それでもマークに向かって走ってしまうのはセーラーの本能でしょうか。結局2マークを回航したのは3艇のみとなり、ほどなく全艇が沈してしまい、ノーレース。

 しかも、さらなるアクシデントが。レース委員会が記録用紙を海に流してしまい、順位がわからないとのこと。結局パーティーの場で、アルコールが入った頭脳を全員でフル回転させながらスコアの復旧作業をすることとなりました。

 大会2日目、脇永選手が都合で欠場、さらに鈴木、高橋両選手もレース委員会の前日の反省を踏まえ、記録用紙確保係になったため、若干さびしいメンバーとなりましたが、4レースを消化しました。

 結局、強敵がいなくなった後藤選手が完全な横綱相撲で優勝。スタートの貯金で逃げ粘った大西が2位、安定したレース運びの阪間選手が3位という結果となりました。

 これで、モスの年間スケジュールは終了しました。しかし、北風が吹く冬はモスにとっては最高のシーズンです。もちろんモスのメンバーも毎週練習しています。もし、モスを見てみたい、さわってみたい、挑戦してみたいという方は、近くを飛んでいるモスに気軽に声をかけてください。いつでも大歓迎です!


学生から大人まで大注目のフォイラーモス。葉山港にモスフリークが集まりました


ウインターシリーズ優勝。年間タイトルも手にした後藤選手


スタートから1マークまでは圧倒的に速い大西選手


キールボートから49er、モスまで乗りこなす器用な阪間選手


大会初日。風が吹き上がり、地獄と化した葉山沖。手前に見えるon the windのその後が気になります


なんと成績表が風に飛ばされてしまい、パーティーの席で自己申告で成績を復元。モス乗りらしい!


ウインターレガッタ成績表

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