パリに向けて世界が動き出す。プリンセスソフィア杯開幕
4月4〜9日まで、スペイン・マヨルカ島で「第51回プリンセスソフィア杯」が開催されます。この大会に2024年パリ五輪を目指す日本選手が出場します。バルクヘッドマガジンも現地入りして、東京五輪後に大きく変化している世界の五輪セーリング事情をお伝えします。(BHM編集部)
マヨルカ島は地中海に浮かぶバレアス諸島に浮かぶリゾートアイランドです。欧州、特にドイツの避暑地として人気で、海岸線はホテルやレストランがずらりと立ち並びます。日本で例えると沖縄のリゾート部分だけを集めたようなイメージです。
また、マヨルカ島はスペイン王室と深い結び付きがあり、休暇に訪れた王室がセーリングを楽しむことから欧州セーリングのメッカとしても知られています。このプリンセスソフィア杯は、その名の通り、フアン・カルロス1世(前国王)の王妃となるソフィア王妃が大会名になっています。
実際に表彰セレモニーにソフィア王妃が参列することもあり、セレモニー会場となる荘厳なパルマ大聖堂の雰囲気とあいまって、世界でも珍しい厳かで格式のあるセレモニーがおこなわれます。
◎世界に挑戦する2024年パリ五輪を目指す日本選手
プリンセスソフィア杯は、春から初夏に開催されるヨーロッパ・セーリングサーキットの初戦となります。冬の間、それぞれトレーニングを積んできた選手たちの腕試しの場であり、日本選手も同様にひさびさの欧州大会出場になります(大会はコロナのため2年間中止されていました)。
出場する日本選手は次のとおりです。いずれもパリ五輪に向けて動き出した選手で、この大会が海外大会初出場となる選手/チームもいます。
第51回プリンセスソフィア杯 出場日本選手
男女混合470級/21カ国69艇
岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)/吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
高山大智/盛田冬華(ヤマハ発動機)
男女混合Nacra17級/22カ国42艇
飯束潮吹(エス・ピー・ネットワーク)/西田カピーリア桜良(エス・ピー・ネットワーク/関西大学)
男子49級/7カ国79艇
古谷信玄/高柳 彬(エス・ピー・ネットワーク)
女子49erFX級/24カ国59艇
山崎アンナ(日本体育大学大学院)/髙野芹奈(関西大学)
田中美紗樹/永松瀬羅(豊田自動織機)
女子ILCA6級/42カ国108艇
冨部柚三子(福井総合病院)
男子ILCA7級/51カ国180艇
瀬川和正(鳥取県スポーツ協会)
男子iQFOiL級/28カ国107艇
池田健星(三重県スポーツ協会)
富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
倉持大也(福井県スポーツ協会)
穴見知典(ライテック)
女子iQFOiL級/24カ国73艇
新嶋莉奈(エリエール)
須長由季(ミキハウス)
渡辺純菜(太陽コミュニケーションズ)
山辺美希(サガミ)
- 51 Trofeo Princesa Sofía Mallorca(公式)https://www.trofeoprincesasofia.org/