水野 本が初優勝!浜名湖シーホッパー全日本選手権レポート
10月30日、31日、静岡県立三ケ日青年の家で「シーホッパー全日本選手権」が開催されました。本大会は、今年5月開催予定でしたが、コロナ感染状況により10月に延期して開催されました。(レポート・写真提供/弥久保金恵・シーホッパー協会事務局)
エントリーはシーホッパーSTDクラス13隻、SRクラス5隻の計18隻です。少しさびしい数ですが、ニューフェイスの参加もあり、コロナ禍を乗り越えヨットレースができることに感謝してスタートです!
30日の第1レースは、風向240~200度、風速2〜3mで開始。途中、風向が変わりマークを打ち変えるコンデションの中、トップは材木座F・関口悠、2位三保F・水野本(みずのかなめ)、3位浜名湖F・石塚恒志。SRクラスはトップ浜名湖F・松永至央、2位浜名湖F・石黒剛、3位ヤマハヨットスクール琵琶湖・北林利弘が入りました。
第2レース以降も風向、風速とも小刻みに変化する難しい天候で初日は合計4レースを実施できました。初日を終えてSTDクラストップは前回の覇者、三保Fの金田裕孝、SRクラスはオールトップの松永至央です。
明けて31日はいよいよ名物のつぶて島回航レースです。つぶて島レースは今年からエントリー数の50%以内にフィニッシュした艇にボーナス点-0.25が与えられるので、取りこぼしできません。
豪快な北西の風を期待しましたが、昨年と同じく雨模様、北寄りの風2〜3mの中スタートしました。
つぶて島へ向かうコースは最短距離の陸寄りを通るか? 陸のブランケットを避け沖を通るか?。その日の天候で有利不利が微妙に変わるので、そこが勝負の分かれ目でしょうか。
つぶて島トップ回航は関口悠です。しかし、回航を終えほっとしたのか、島のブランケットにつかまり、その間に三保Fの杉山武靖に抜かれてしまい、そのまま2位フィニッシュ。
初日までトップの金田裕孝は、まさかの9位フィニッシュ。この結果1〜3位まで0.25ポイント差となり、最終第6レースまでわからない状況となりました。
長い風待ちの後、東寄りの風やはり2〜3mのなか、最終レースがスタートしました。優勝を争う水野、関口が1、2位と回航を重ね、トップフィニッシュした方が優勝というしびれる展開のなか、最終マークを水野がトップ回航しました。
水野は2位関口をセオリー通りタックでカバーし、涙のトップフィニッシュ! 水野が念願の初優勝を飾りました。また、SRクラスは松永至央が優勝しました。
表彰式のあとは毎回協賛してもらっている、蜂須賀 強さんの浜松で一番美味しいウナギ屋さん“あおいや”のウナギかば焼きセット争奪じゃんけん大会で幕を閉めました。
来年の開催地は10月29、30日、江の島ヨットハーバーで予定しています。その前に、2022年1月15、16日に開催される三保ミッドウインターレースで会いましょう。