葉山で開幕。49er、49erFX、29er合同2021全日本選手権
10月23日、葉山沖で「第20回全日本49erクラス選手権」「第6回全日本49erFXクラス選手権」「第20回全日本29erクラス選手権」が開幕しました。本大会はナイナー(9er)三姉妹による合同全日本選手権で、中学生からオリンピック選手まで多彩な顔ぶれでおこなわれています。(BHM編集部)
日本ではまだまだ一般的とはいえないスキフ系ディンギー。49er、FXはオリンピックの花形種目で、ワールドセーリングが主催するユースワールド種目となる29erは五輪へつながるステップアップ種目として知られています。
ちなみにスキフとは、軽量で吃水が浅く形状が平底タイプの船を意味しています。五輪の49er、FXは巨大なジェネカーを備えるスピード種目で、アパレントウインド(見かけの風)で走らせるという特長があります。
これまで49er、FX、29erの合同全日本はありましたが、全種目で全日本選手権の開催目安となる5チーム以上が揃うのはひさびさです。日本セーリング連盟の「NF_HOPE育成プログラム」で練習に使われていることもあり、本大会には未来の五輪を目指す若者が多数出場しています。
また、東京五輪の日本代表選手、山崎アンナ(FX)、小泉維吹(49er)がチームを組んでFXに出場。パリ五輪を視野に活動する49erの古谷信玄/高柳 彬(SPN)、FXの田中美紗樹/永松瀬羅(豊田自動織機)らも参戦し、華やかな大会となっています。
大会初日は12ノット前後の北東風で29erを優先して始まりました。風の強弱のある陸風で、練習量の豊富な選手が前を走ります。4レース実施した29erは市橋愛生/後藤凛子(玄海セーリングジュニアクラブ/SAILFAST)、3レースを同時スタートでおこなわれた49erは古谷信玄/高柳 彬、FXは山崎アンナ/小泉維吹が首位に立ちました。
本大会は24日まで開催されます。