緊急事態宣言明け。相模湾・関東470選手権レポート
10月16、17日に相模湾で「関東470選手権」が開催されました。今年は緊急事態宣言の影響もあり、関東470選手権予選レースが実施できず、96艇の参加がありました。(レポート・写真提供/関東470協会)
また、今大会は本大会の最初の成立レースを高橋雅之メモリアルレースとしており、1位チームのクルーはベストクルー賞として表彰しています。
高橋雅之さんは、現在オリンピック強化委員会の中村健次さんの現役時代のクルーとしてコンビを組み、ソウルオリンピック出場、470ワールドで3位を2回、全日本470選手権優勝2回、その他数々の大会で活躍され、2002年に40歳の若さで永眠されたセーラーです。
ここ江の島で活動していたセーラーでしたので、高橋さんを偲んで、毎年関東470選手権の1レース目を メモリアルレースとしています。
【Day1】
Race1(コース設定180° 0.55nm 風速10kt)
第1レースは、2フリートともスタートラインに対して低い位置で並んでおり、スタート時は2〜3艇身低くスタートしました。
今年は予選レースを行っていない関係もあり、海上チェックインに慣れない艇も多かった様子もあってスタート前の準備に時間がかかったチームも多かったように見受けられました。
Race2(コース設定 245° 0.6nm 風速8kt)
風速も落ちC旗対応でコースを短くしましたが、2フリート合わせて30艇近いDNFが発生するレースとなりました。
予報に反して風速が上がらず、風軸もふにゃふにゃで定まらず、レース委員会も何度かコース設定を試みながら時間が過ぎていきました。
Race3(コース設定 230° 0.55nm 風速 8kt)(200° 0.45nm 風速6kt)
全体的にスタートラインが高く待っている艇が多く、かつ雲行きによって風が大きくシフトすることもあり、どちらのフリートもBFDを出すレースとなりました。
本部船から選手をみていても、対艇やアウター側(下)は確認していても本部船側(上)を確認している艇が少ないため、全体の艇団につられてラインが高くなっている印象を受けました。
上マークでは、上位層選手との違いが多く見受けられ、優勝・準優勝した小泉・磯崎ペア、高山・盛田ペアと見比べても走らせ方や戦略の課題が顕著にありました。
特に下位集団はオーバーセールでアプローチする艇が多かったこと、クローズでヒールしたまま走っている艇が多かったことが気になりました。次年度以降の大会では改善されるよう練習に取り組んでほしいです。
また風軸が定まらなかったことに加え、ゼネリコを繰り返したこともありスタート時刻が遅くなり、着艇が日没に近い時間となりましたが、3レース実施することができました。みなさんのご協力ありがとうございます。
【Day2】
冬型の気圧配置となった影響で、朝から冷たい風が吹いていました。
海面の様子と天気図を確認する中で本日レースを実施することは厳しいと判断し8:30にAP+A旗を掲揚しレース終了となりました。