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4万人中5位!日本人初の快挙。eSailing世界選手権ファイナル進出

 2021年1月に開幕したeSailing世界選手権が、最終決戦を迎えようとしています。約4万人が参加した世界選手権は1月から8月までの予選で約800名に絞られ、日本選手36名が予選を突破。約800名は10月2〜4日に開催されたプレーオフで戦い、細木和輝〈優月 Yutsuki〉(大阪大)が5位入賞を果たし日本人初となるeSailing世界選手権ファイナル進出を決めました。(BHM編集部)

eSailing世界選手権(sSWC)プレイオフで細木〈優月〉選手が5位を獲得しファイナル進出を決めました

 3日間/72時間、約800名が参加したプレーオフは、初日49er、2日目ナクラ17、3日目J/70の艇種で20レースの平均得点で競われました。出場レース数に制限はないため、選手の中には合計180レース以上挑戦する猛者も出現し、プレーオフは混乱狂気の盛り上がりを見せました。

 細木選手は、2日目におこなわれた得意のナクラ17で一気に得点を伸ばし2位へ浮上。後半戦に入り海外勢が躍起になって逆転を狙いますが、彼らは順位を安定することができず。細木選手は最終日に5位に順位を下げましたが、ファイナル進出を決めました。

「どのレースにも実力者が存在していて、非常にタフなシリーズとなりました。49erとナクラ17に絞った20レースでファイナル出場権を獲得しましたが、運に助けられる部分が大きかったです。
 特にナクラ17ではいち早く有利なスタート方法を発見することができ、風も味方してくれました。また、最終日には出場権の最後の枠をかけて、GRE-9(GRE)とDéjà Vu(GBR)が激しく戦い互いのスコアを食い合ったので圏内に残ることができました。
 棚ぼたというか漁夫の利でファイナルに出場できますが、大変うれしく思います。ファイナルは今までで一番熾烈なレガッタになると思いますが、何とか世界に食らいついていきたいです」(細木選手〈優月 Yutsuki〉)

 ファイナルにはプレーオフの上位6名に加えて、これまで特別イベントとして開催されたアメリカズカップ、オリンピック・バーチャルシリーズ、eSailGPの各優勝選手、世界ランキング予選トップ選手も出場し、合計10名で競われます。

 eSailing世界選手権ファイナルはワールドセーリング年次総会(アニュアル・ミーティング)の時期に合わせておこなわれ、これまで同会場に選手が集まってライブ決戦で行われましたが、昨年は新型コロナの事情からオンラインで行われました。優勝賞金は10000米ドル(約111万円)です。

 この世界選手権と並行しておこなわれている、eSailingネーションズカップでも日本は第1回戦で勝利し、準々決勝進出を決めています。日本は国際大会での活躍により、世界から注目を浴びる存在になりそうです。

ファイナル出場選手一覧。ファイナルの様子は11月6日にライブ中継されます。
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