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アイスゾーン発表。世界一周ヴァンデ・グローブのスタート迫る

 11月8日、フランス西部の港町、レ・サーブル・ドロンヌをスタートするヴァンデ・グローブ。この単独無寄港無補給という世界で最も過酷なヨットレースに白石康次郎(DMG MORI セーリングチーム)が出場します。(BHM編集部)

スタートまであと2日。フランスはロックダウン中ですが、選手たちは準備を万全に世界一周へ挑みます。白石康次郎選手(写真)は前大会でアジア人で初めてヴァンデ・グローブに出場。しかし、大西洋を南下中ディスマストのためリタイアしました。今回は2度目の挑戦で世界一周完走を目指します

 フランス政府によるロックダウン(10月30日から)によりビレッジが閉鎖され、無観客でおこなわれることになったヴァンデ・グローブ。数万人がビレッジに訪れる事前のにぎわいは鳴りを潜め、準備が着々と進んでいるようです。

 また、ヴァンデ・グローブのレースディレクションは、アイスゾーンを含めたレースコースを発表しました。

 アイスゾーンとは南極大陸の氷山の状況を加味した走行禁止区域です。世界一周レースでは選手たちは危険を冒してまで南下しようと試みます。この危険を回避する目的で設定されているのがアイスゾーンです。

 今回は72箇所の初期アイスゾーン(GPSポイント)が発表され、選手はこのポイントから南下することはできません。このポイントにより本大会の(理論上)総距離が2万4296マイルとなることも発表されました。

 氷山の現状により緯度を1度下げられたことで前大会(2万4394マイル)よりも総距離が短くなりましたが、サウスジョージア付近では1、2度北にアイスゾーンが設定されています。※アイスゾーンは氷山の動きによりレース中に更新されます。

 ヴァンデ・グローブのスタートは11月8日12時2分(日本時間 21時2分)。スタートの様子は公式サイト等で公開される予定です。

世界一周ヴァンデ・グローブのコース図。スタート前にアイスゾーンが発表されました。本大会の総距離は2万4296マイルになります
ロックダウンによりビレッジが閉鎖。観客がいなくなり静かな中でスタート準備が進められています
ヴァンデ・グローブ2020-21 出場スキッパー一覧
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